特許庁から発送される書類は、通常オンラインで届きます。具体的には、インターネット出願ソフト上の「発送書類の確認」ボタンを押し、特許庁からの発送書類があると「その数」が表示されますので、それを受領します。
発送書類は、特許庁の開庁日で10日間(およそ2週間)のうちに受領しなければいけません。なので、1週間に1度、インターネット出願ソフトで発送書類の有無を確認していれば間違いありません。
また、この発送日が書類の送達日とみなされ、期限の起算日になります。一番多い特許の「拒絶理由通知」への応答期間が60日であることを考慮し、ごく一般的には火曜日か水曜日にチェックする事務所が多いです。火曜日を起算日とすると60日後は土曜日で特許庁がお休みなので、翌開庁日である月曜日まで62日の検討期間を確保できるからです。
弊所では、特許で審査請求をしている案件は未だにゼロですので、あんまり意味ないのですが、基本的には火曜日にチェックしています。ただ、昨日はソフト上で別の作業があったことと、そろそろ登録査定が来るだろうと思っていた商標の案件があったことから、とりあえず「発送書類の確認」ボタンを押してみました(数だけ確認して受領しないことも可能)。
そしたら、発送書類が「2」となっていました。弊所で「1」以外の数字を見たのは初めて(←要するに仕事が少なくて発送時期が重なることがなかった)だと思います。
「1」はおそらく想定どおりの商標案件の結果だろうと...でも、他の「1」は何だろうと案件管理リストを見ると...先月に意見書で反論した案件(こちらも商標)の結果しか考えられませんでした。
そうすると、一方は商標の登録査定又は拒絶理由通知、他方は商標の登録査定又は拒絶査定ですので、火曜日にチェックしてもメリットがない(どのパターンでも週末期限にすることは困難)ので、その場で受領することにしました。
特に、意見書で反論した商標案件が「登録査定」であることを祈りつつ...受領画面で「OK」をポチッと...
2件とも登録査定でした
2件の登録査定を受領するくらいは、特許事務所ではよくあることだと思います。でも、弊所では初めてです。
もちろんお客様には喜んで頂ける結果と思いますが、それ以前に、私自身が素直に嬉しい気持ちでいっぱいです。こういう気持ち、これからも忘れないでいたいと思います。
ただ単に「発送書類の確認」と「OK」を押しただけのことで、ここまで引っ張って申し訳ありませんが、今日のところは許して下さいね