昨日は、社団法人中小企業診断協会埼玉県支部が主催する「知的資産経営WEEK2011」フォーラムに出席してきました。会場はそれほど広くなかったのですが、70名ほどが参加されていて満席の状態でした。


「知的資産」というのは、「知的財産」の上位概念で、人材、技術、組織力、顧客とのネットワーク、ブランド等を含む目に見えない資産のことを言い、それらをしっかり認識して活用していくことを「知的資産経営」と言うらしいです。



私の頭の中を整理するために、もう少し具体的に書いてみます。


ノウハウや経験のような資産(人的資産)は、その人固有の能力であって、その人が退職等でいなくなったら無くなってしまいます。一方、データベース、企業文化、特許、システムのような資産(構造資産)は、企業内に残ります。あとは、ブランドイメージ、顧客満足度、金融機関への交渉力のような資産(関係資産)があり、これは企業の対外的関係に付随しています。


これら企業が持つ知的資産を洗い出し、強みを生かして利益創出に繋げるストーリーを作り、それを管理指標で検証し、報告書にまとめる。そして、これらを社長自らやるのではなく、社員全員で取り組むことで内部マネジメントを実施し、さらに、顧客や金融機関等の外部とのコミュニケーションツールとして報告書を利用する。


ざっと、こんな感じでしょうか。



報告書の内容は、起業するときに作る創業計画書に近い感じです。というか、ほとんど同じかもしれません。


私も特許事務所を独立開業するときに創業計画書なるものを作っているものの、あれから1年ほど経ってしまっています。状況はだいぶ変わっているので計画も変更が必要ですが、何にも見直していません。ちょっと反省。



それはそうとして、「知的資産」と「知的財産」の違いすらよく知らなかった私が、なぜこのフォーラムに参加したのか。


実は、ある企業の社長さんに誘われたんです。その社長さんは、まさに知的資産経営を実践されていて、今回のフォーラムでも事例報告されていました。その社長さんとは一度だけ異業種交流会でお話させて頂いたのですが、私のことを覚えて頂いていて、今回お声をかけて頂きました。


あー繋がってたんだ~ホント嬉しかったですね。


さらに、同じ異業種交流会でご挨拶した中小企業診断士の方ともお会いでき、その方に色々な方を紹介して頂き、ネットワークがだいぶ広がった感じです。



こういう地道な活動を大切にしていきたいと思います。