弁理士試験の口述試験は21日(金)までの予定だったはずですが、20日(木)で終わっていたようですね。
これで今年の弁理士試験は終わりです。無意味に厳しい口述試験ですので、確実に「大丈夫」と思える方は少ないと思いますが、逆に言えば、失敗したと思われている方も確実に「ダメ」とは言い切れません。
もう終わったことを考えても結果は変わりません。あとは結果まで待つことしかできません。これまで長い間受験のことばかり考えながらの緊張の日々だったのですから、発表までの少しの間ゆっくりして頂ければいいと思います。
受験された方、お疲れさまでした。
一方、今週末の23日(日)には、特定侵害訴訟代理業務試験(いわゆる付記試験)が行われます。
この試験を突破したいわゆる付記弁理士は、特許権等の侵害訴訟の訴訟代理人になることができます(弁護士と共同受任が必須ですが)。この試験を受験するためには、弁理士になった後に45時間の能力担保研修を受講して修了する必要があります。
付記試験は、特許法・実用新案法と、商標法・不正競争防止法の2科目で、試験時間はそれぞれ3時間です。この間に一つの事例に基づいた訴状・答弁書・準備書面を起案し、民法・民事訴訟法に関する小問2問に答えなければなりません。
試験時間は3時間ですが、まず事例を分析して解答を書き始めるまでに小一時間はかかるでしょうか?その後はひたすら書き続ける感じです。特に商標の周知性に関する部分(立証でも否認でも)はこれでもか!ってくらい、ひたすら文字を書き続けます。事例に挙げられていた事実を全て書くくらい。
合格率が50%強ということで落とす試験ではありませんが、受験生はもちろん全員弁理士ですし、必要に迫られて(?)自発的に能力担保研修を受けてきた方であることを考慮すると、なかなか厳しい試験であることは間違いありません。
私は、幸運にも弁理士になった翌年に受験することができた(今は弁理士の登録前研修があるので翌年受験はできません)ので、弁理士試験の延長のような感覚で挑めたのが功を奏して合格することができましたが、試験が久しぶりの方は、緊張のあまり舞い上がったりしないように気を付けて頂ければと思います。
受験される方(特に同期のM弁理士、私のゼミメンバーだったS弁理士とN弁理士)、頑張って下さいね。