ひとたび受験業界から離れてしまうと、めっきり弁理士試験情報が入ってこなくなり、自分からも取りに行かなくなって、情報に疎くなってきます。特許庁HPで確認してみると、今週末から来週にかけて口述試験なんですね。


受験される方は、今、死にものぐるいで頑張っていることと思います。



口述試験では、最近は、条文を一言一句間違わずに言えないと次に進んでもらえなかったり(こういう場合は条文を確認させてもらえない?)、青本や審査基準の内容をそのまま答えないと許してくれないケースが多いようです。


何のためにこんな厳しい試験にしているのか...


私は、殆ど意味がないと思っています。それならもっと短答試験や論文試験の出題方法を変えたり、合格基準を厳しくするべきです。



ただ、敢えて「口述試験の厳しさに意味がある」という結論を出すように考えてみますと、


必死になって基本を勉強した経験を持って欲しいから


でしょうか?



弁理士になると、例えば出願の相談時には、お客様が考えている発明や商標をどうやって出願していくべきか、出願したとき登録まで持って行けるか(逆に言えば、どんな拒絶理由に該当する可能性があるか)、をディスカッションしながら決めていきます。


そのとき、もちろん条文などを見ることは殆どありません。また、審査基準などを確認しながらディスカッションをしているようでは時間もかかりますし、お客様に経験値が低いのかなと思われてしまいます(敢えてそうするときもあるんですがね)。


あと、仮に判断つかなかったことがあっても、何を調べれば判断できるかがパッと思いつかなければなりません。多少なりとも無理をして頭に叩き込んだ経験があれば、確かあそこに書いてあったとか、気を付ける点があったはずだとか、覚えているものです。



そういう意味で、厳しい口述試験も一つの経験です。これが弁理士になるための最終試験ですので、これを突破した後は専門家として独り立ちすることになります(あと登録前研修もありますがね)。受身の勉強はこれで終わりです。


弁理士になった後、この経験をしてよかったと思うときが来ると思います。それを信じて、最後まで頑張って下さいね。