以前の記事にも書きましたが、私の妻は11月の知財管理技能検定(2級)へ向けて勉強していました。ただ、その勉強もひとまずは一段落していたようでしたので、本人の希望もあってLの通信講座で弁理士試験の勉強をスタートさせました。実はもう2週間ほど経ちます。
ところが、最近、妻が
知財管理技能検定を受けるのを止めようと思う
と言ってきました。正直ビックリしました。こんなに早くその時期がくるとは。
本人曰く、両者は内容的には似ているんですが、最終的に目指すところが全く違う気がするらしいです。それから色々話をしたのですが、両試験は、
知財管理技能検定:知的財産法を「理解する」ための試験
弁理士試験:知的財産法を自ら「使う」ための試験
という位置づけと言えそうです。私が、弁理士試験を始める導入として妻に知財管理技能検定の受検を勧め、それでいて合否なんてどちらでもいいと考えていたのは、おぼろげながらではありますが、それなりに的を得ていたのかもしれません。
誤解しないで頂きたいのですが、別に知財管理技能検定が無意味だという趣旨ではありません。この世界では特殊な用語が飛び交いますので、その用語を「理解」できないようでは特許事務所で働くことすら難しくなります。とすれば、例えば特許事務所の事務員の方には、知財管理技能検定が非常に効果的だと考えられます。
知的財産法を自ら「使う」ことまでは考えていないが、「理解する」ことを欲している方も多い。新しくできた知財管理技能検定の位置づけは、実は弁理士試験と住み分けられる絶妙なものに見えてきました。
いずれにしても、妻は弁理士試験一本に絞ることなりましたので、これからの数年間は結果のでない長丁場の戦いになりますが、挫折せずに頑張って勉強して欲しいものです。