受験機関では先週くらいから論文模試が始まり、受験生の皆さんはいよいよ論文モード全開になってきていることと思います。 私は、3月に論文ゼミが終わってからは受験界から少し離れていましたが、論文模試の採点を担当することになり、また舞い戻ってきました。
論文模試の採点は担当する枚数がすごく多いので時間がかかって大変なんですが、同じ問題の解答を数十枚も採点していると、最後の方はかなりのスピードでこなせるようになります。今回は、昨日のうちに採点基準等をしっかり作っておいたので、今朝2時起きで採点を開始して先ほど全部終わりました。
その感想ですが...この時期の論文答案としては...ビックリするくらい...
出来が悪い
です。なぜかと言えば...
基本的なことが書けていない
からです。 最近は短答試験に専念していて論文答案を書いたのは数ヶ月ぶりという方もいらっしゃると思いますが、それにしても本番1ヶ月前の論文答案としては余りにもお粗末な答案が多かったです。
優先権が主張されているのに優先権の有効性を検討していなかったり、差止の可否を問われているのに侵害の成否を検討していなかったり、分割するときの要件を聞かれているのに補正の措置だけを挙げてみたり...正しい結論(と条文番号)が書いてあっても、そう判断した根拠(問題文の条件)が全く書いてなかったり...まるで...
問題文を全然読んでいない
としか思えません。 「全然」というのは言い過ぎとしても、問題文をサラッとだけ読み、後は自分のテンプレートにのせて自分の知っていることを書いているようにしか見えません。
受験生の皆さん、もう少し問題文をしっかり読んで、出題者の意図を掴んで下さい。出題者は、意図した論文答案を書いてもらうために、問題文中に沢山ヒントを埋め込んでいます。もちろん、時間内に書けるように分量も調整されています。逆に、解答に必要な条件は、問題文中にキッチリ記載されているんです。なぜ、わざわざこの条件が書いてあるか...それを考えれば自ずと書くことは決まってきます。
とにかく、問題文をもっと大事にしましょう。