ようやく弊所の料金表を作成しました。



一昔前は、特許事務所の標準的な料金を定めた「特許事務標準額表」というものがあり、ほとんどの特許事務所がそのまま使っていたらしいのですが、今は廃止されてしまいました。今でも旧来の特許事務所は変わらないんでしょうが、新しく設立された特許事務所では、オリジナルな料金体系を構築して差別化を図っているところも多いようです。


確かに、料金は特許事務所がそれぞれ独自に定めることができるのは良いことなんですが、それにしても、新しく特許事務所を立ち上げた私としては、何をどうやって設定すればよいのか分からず、相当悩みました。


昔からの料金のままにすれば苦労はしないのでしょうが、どう考えてもボッてるとしか言いようのない料金(クライアントから聞かれたとき説明が難しい料金)もあり、そのまま使うのは躊躇します。新規参入組である以上、料金をある程度安くしないと勝負にならないかなとも思いますし...でも、安くすると自分の首を絞めることになりますし...


結局、法域にもよるんですが、ボッてる料金はできるだけ抑え、あとは昔からの料金と同じか少し安い料金に設定しました。全体的には大分安い価格設定になったと思います。



料金表の記載方法も悩みました。


単に項目と料金だけを列挙した料金表が一般的だと思いますが、それでは手続きに必要な費用の総額がよく分かりませんよね。例えば、特許出願する際に必要な費用は、「出願手数料」と「印紙代」だけなのかと思いきや、「請求項加算」、「タイプ代」、「図面代」、「要約書作成手数料」、「電子処理手数料」など、ドンドン上乗せされていきます。慣れた方でない限り、料金表だけではよく分かりません。


そこで、できるだけ手続きごとに表を作って、各手続きにおける費用の内訳を列挙することにしました。さらに、明細書の枚数等を具体的に設定して総額の具体例を表示しました。このような記載方法は、最近、特許事務所のホームページではよく見かけるようになりましたが、やはり、この方が分かりやすいですよね。



ということで、これを持って営業活動を本格化させなければ...まずは、先日お伺いした企業にお送りしようと思います。