昨日、弁理士試験の最終合格発表がありました。合格された方、本当におめでとうございます。
一方で、口述試験で3割近い方が涙をのみました。
受験生からの情報によると、口述試験では、条文や審査基準をそのまま書いてある通りに言わないと認められなかったようです。また、正しい答えを言っているにも関わらず、試験官に「ホント~?」って言われ、慌てて間違った答えを言ってしまったケースもあったようです。
何のために、そんなに厳しい口述試験を行って3割もの受験生を落とすのでしょうか?
条文や審査基準を知っていることは大事ですし、弁理士であれば即座にその内容を説明できなければなりません。でも、「てにをは」のような細かい表現まで正確に暗記して瞬時に言う能力が必要とは到底思えません。実際の仕事では必要に応じて条文や審査基準を見れば済みますので、完全な暗記など全く必要ありません。
もはや口述試験の目的が、弁理士としての資質をみることではなく、予め決められた数の受験生をふるい落とすことになっている感じがします。
もし、その目的を実現したいのであれば、口述試験ではなく論文試験でもっともっと落とすべきです。受験機関によっては、ただただ項目と結論だけを答案に記載することを教えているらしく、そんな答案しか書けない受験生が多いので、「えっ、こんな答案でも論文試験に受かったの?」って言いたくなる方も多いようです。論理的な思考能力を問う論文試験で、論理的な答案を書けない受験生を合格させる方が、そもそもおかしいんです。
ただ、受験生は、弁理士試験の進め方に関して異議を申し立てる権利を持っていません。どんなに理不尽なことをされても我慢して従うしかありません。つらい立場ですね。早く受験生を卒業するしかありません。
私も、受験指導をしている一端の弁理士に過ぎませんので、試験制度の批判をしても仕方ありません。今後受験生をどう指導すれば合格に導くことができるか、じっくり考えていきたいと思います。