弁理士会から「弁理士試験に関するアンケート」が送られてきました。
他のブログでも結構取り上げられていますので、もう私が何を言おうとしているかお分かりと思いますが...最近の弁理士試験は、「合格率が高く合格者数が多くて問題は簡単だから弁理士の質が低下している」という結論ありきの内容でした。
一つ例を挙げれば、弁理士試験制度の改定や運用に関する問いでは、選択肢が『1.問題がある、2.問題があるとは思わない、3.分からない』ですって。なんで『問題ない』という選択肢がないのかな~
とにかく、「新しい弁理士が増えると、ただでさえ出願数が減っているので、自分に回ってくる仕事が減ってしまうから困る」と考えている既得権益の固まりのような大先生方のご意見なのでしょう。
でも、合格者数が多くてレベルの低い弁理士が増えているとして、それで大先生方の仕事は本当に減ってしまうのでしょうか?
今のご時世、クライアントも「弁理士」って肩書きだけで依頼することは少なく、やはり実績なり信用なりを考慮すると考えられます。そうであれば、能力がある弁理士のところに案件が集中し、レベルの低い弁理士のところに仕事は回らないのではないでしょうか?自分に自信があれば、レベルの低い弁理士が増えても特に騒ぐことでもないと思います。
以前、「弁理士」という肩書きさえあれば仕事が舞い込んできて、適当に仕事をしてもガッポガッポ稼げる時代があったと聞いています。その頃の「良い思い出」をお持ちの大先生方からすれば、最近はクライアントからの要求が強くなってきて「一生懸命」仕事をしなければいけなくなった...とでも思っているのでしょうか?
そんな馬鹿げたことを考えているなんて信じたくありませんが。