だいぶ間が開いてしまいましたが、シリーズ「特許事務所の名称に関する悩み」の第3段!



事務所名に「氏」を付けるか否か、付けるならどのような形にするか?



士業の世界では一般に事務所の名称に「氏」を使うことが多く、ご多分に漏れず、特許事務所の世界も同じです。何となく「自分」をアピールしている感じが良いと思います。


私の場合、未だに親戚関係以外で同姓の人と直接お会いしたことがなく、決して「ありふれた氏」ではありません。なので、当初は「氏」を使うことを考えていたのですが、日本弁理士会のHPで検索してみると...なななんと!!!...同じ「氏」を使った特許事務所があったんです。9000人弱も弁理士がいると、同姓の方もいるんですね。ほんとうにビックリしました。


なお、その特許事務所の名称は「…国際特許事務所」ですので、私が考えている「…総合特許事務所」とは完全には一致しないことになります。そもそも、完全一致ですら禁止規定はなく、最近では、ひらがな/カタカタにしたり、「氏名」にしたりするケースも良く見かけます。



ただ、先日、メーカーで知財関連の仕事をしている知人と何気なくこの話をしたところ、実は、その知人の会社で私と同じ氏を使った特許事務所に依頼しているとのことでした。この業界って、やっぱり狭いんだぁと痛感しました。


国際/総合の違いとか、漢字/ひらがな/カタカナの違いだけでは、やっぱり混同が生じやすいですよね(商標法的にいうと、まさに「類似商標」ですね)。クライアントは類似名称ってだけで依頼することを嫌がりそうです(間違えて発注とかしてしまいそうですよね)し、気持ち的にも避けたい感じです。


無理して「氏」を使う必要もないですし、上記のような状況ですので、今では「氏」とは全く関係ない名称にしようと思っています。



ということで、次の第4段(最終章)の悩みで事務所名が決まります。乞うご期待!ただ、最終章は、全てをオープンにした後ということでご容赦下さい。また、最終章の前に番外編が登場するかもしれません。