今日は「弁理士試験」の話題で...



実は、私、予備校で論文ゼミの講師をやっています。


来年受験のための論文ゼミが、10月から始まります。来年3月まで週1回で全24回の長丁場です。問題&解説資料作成→講義→採点→講評資料作成の全てを1人でこなします。実際に論文ゼミが始まるとパンパンな状態になりますので、既に問題&解説資料作成のスタートを切っています。


なかでも、問題の作成は毎年苦労しています。全24回の論文ゼミで取り上げる内容をイメージしながら、各回で何を題材にするか決めなければなりません。こちらが設定した論点「だけ」を書いてもらうために、色々条件をちりばめておく必要もありますし、適当な長さの解答に仕上がるように論点を組み合わせる必要もあります。


また、仮に問題文に致命的なミスがあると、その場で何とか論文を書き上げようと努力した受験生にとって「時間の無駄」になってしまいます(解説にミスがあっても後で修正すれば大きな問題にならないのですが...)ので、問題文は、時間や日にちを変えて何度も何度も読み直しています。それでも、実際に出題するときにはヒヤヒヤしています。



思った以上にすごく大変な仕事です。受験生から(予備校にピンハネされた上で)お金を頂いている以上「そんなのあたりまえだ!」と言われればそれまでですが、本来の仕事に支障がでそうなときもあります。正直言って「今年で辞めよう」って毎年思っています。



でも、一つ確実に言えることがあります。


自分で言うのも何ですが、論文ゼミで受験生を指導するようになってから、私の法律知識のレベルはどんどん上がり、洗練されてきています。弁理士試験に合格すると勉強しなくなって法律知識は退化していくのが一般的ですが、私は、少なくとも弁理士試験に合格した頃の自分とは比べものにならないくらい高いレベルにあります。


要するに、自己研鑽をしているのです。しかもお金を頂きながら...こんな良い話はないですね。



ということで、今年も論文ゼミの講師を続けることにしました。今年の論文ゼミを検討されている受験生の方とは、もしかしたらお会いするかもしれませんね。その際は、お手柔らかに!