水晶トッコ | まさちぇりーの部屋・鉱物採集とか!日記

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まさちぇりーの部屋にようこそ!
主に水晶、鉱物採集を2011年より開始。
日本の美しい鉱物に心惹かれ綺麗な石を探しに行きます!(*゚ー゚)ゞ

いろんなアクアリウムもしているよ~ヽ(゚◇゚ )ノ

感想等お気軽にコメントください♪(*^.^*)

何回か手に入れる機会はありましたがー

 

ちょっとそれは(飾るのに)大きいとか・・・

 

そんな高いのはいらん(かけられない)とか・・・

 

配置が(なんとなく)きにいらないとか・・・

 

人工だから(主義的に)持つべきでないとか・・・

 

これも結局持っていそうで、

 

もっていなかったシリーズですね。

 

今回はちょうどいいのがあったので、

 

いるか?と考えつつも手に入れました。|д゚)チラッ

 

山梨県の水晶トッコ(人造トッコ)です。

モルタルに水晶と黄鉄鉱が埋めてあります。

 

水晶はもちろん本物ですが、

 

これは人造のクラスター標本です。

 

トッコとはクラスター標本や母岩付き標本の意味になります。

 

古い鉱山用語では群晶のことを「トッコ=突鉱」と呼びました。

 

隙間は砂で自然に見えるよう化粧がしてあります。

水晶は角閃石と緑泥石入りなので、

 

これは水晶峠の水晶を使っているっぽいです。

人造トッコはかつて昭和の時代に、

 

甲府地方の山梨土産として作られていた民芸品です。

 

これの底には筆の文字で、

 

「昭和十五年四月二十五日」

1940年に製造ということでしょうか。

 

こちらは戦前標本ということになります。

 

国産の鉱物標本全般にいえることですが、

 

戦前より前の標本は証拠も含めて数が少ないです。

 

明治~大正時代と伝わる標本はぼちぼちありますが、

 

昭和初期とわかる鉱物標本は実はあまり見かけません。

 

戦後も人造トッコは作られており、

 

他にはバッタリや乙女や八幡の水晶も使われていたようです。

 

もとは山梨の一般向けのお土産です。

 

もちろん鉱物マニア向けではありませんが、

 

一周回って鉱物マニア向けになりました。

 

いつ誰が買ってきて、

 

どうやってうちまできたのでしょうか?

 

この水晶の置き物。

 

知らなければ84年も前に作られたものとは思えない。

底に消えない文字で書いてあるから、

 

その時代のものとわかるのです。

 

石は特に水晶類は経年劣化はしません。

 

普通に管理していれば、

 

何十年でも何百年でもそのままの状態です。

 

当たり前にはなっていますが、

 

これは石にしかない特殊能力です。

 

世の中に出回っている石の殆どは、

 

何時代の何年に出たものかは書いてありません。

 

後の時代になる(時代が進む)ほど、

 

過去の標本の情報は失われていきます。

 

難しいですが本当は標本の採集年くらいは、

 

記録してあったほうが理想ではあります。

 

ずっとあとの人間達にとって、

 

そのほうが価値ある標本になります。(。-ω-)zzz. . .