短冊ストーリー【後編】 | ぐり屋のブログ

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ネットショップ「ぐり屋」の店主によるブログです。
切り絵制作の裏側や、日々の雑多な物事について綴ります。

短冊ストーリー【前編】のつづきです。

 

   ◆◆◆

 

ある時、私は母から少々変わった依頼を受け

ました。なんでも、「自室にある風鈴の短冊

がちぎれてしまったから、新しいものを作っ

てほしい」とのこと。私は、これまで風鈴の

短冊など、作ったことはありませんでした。

 

「一応、短冊作りの参考に」と、ちぎれて

しまった元の短冊を母から受け取りました。

寸法を測ると、何と「しおり」作りのために

試作していたものと、ほぼ同じ大きさでは

ありませんか。

 

「これは使える」と思いました。

更に言えば、風鈴と和柄は、きっと相性が

良いだろうと思いました。というわけで、

物は試しと、風鈴に「しおり」の試作品を

取り付けてみることにしたのです。

 

△写真は、麻の葉柄(すおう色)。

 

我ながら、中々いい出来ではないかと思い、

依頼者である母のもとに、数種類の試作品

を携えて行きました。

 

結果的には母の反応も上々で、私の作った

短冊の試作品から1つ、母に進呈することと

なりました。

 

ちなみに、母がとても気に入ったのは

青海波柄の、あか色だそうです。

 

確かに、当初は本の「しおり」として制作

したものではありますが、このように風鈴

の「短冊」として使用されることをも想定

しています(※)。

 

今回は、「風鈴の短冊がちぎれた」という

アクシデントから、短冊を交換することと

なりましたが、いざ付け替えてみると、風鈴

の雰囲気が中々変わるものです。

 

風鈴の模様替えなどに、いかがでしょうか。

 

   ◆◆◆

 

短冊ストーリー、完結です。

 

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※ 室内での使用をおすすめします。

この短冊には、UV加工ならびに防水加工を

施していないため、屋外で使用される場合、

直射日光に長時間あたる、風雨にさらされる

などして商品の劣化が早まる恐れがあります。