短冊ストーリー【前編】 | ぐり屋のブログ

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ネットショップ「ぐり屋」の店主によるブログです。
切り絵制作の裏側や、日々の雑多な物事について綴ります。

今回は、新商品「短冊」が誕生した経緯に

ついてお話しいたします。

 

   ◆◆◆

 

時に、皆様は「一万円選書」というものを

ご存じでしょうか。

 

北海道で「いわた書店」という個人書店を

営む店主の岩田さんが、1万円という予算で

応募者個人に見合った書籍を選ぶ、という

サービスです。

 

ひょんなことから、私はこのサービスの

存在を知り、「面白そう!」とばかりに

応募して、なんと当選してしまいました。

 

結果として、ある日突然11冊もの書籍が

手元にやってきて、私は学生時代ぶりに

読書漬けの日々を送ることとなりました。

 

学生時代の私は、「一度本を読み始めたら

一気に読み切る」という読書スタイルです。

おまけに、一時的に読書を途中にする時は、

「無造作に読みかけのページを開いて、机に

伏せて置く」という、何ともものぐさな人間

でもありました。

 

現在の私は、若い頃のようにはいきません。

まず日中は、読書のためのまとまった時間が

取れませんし、自由に時間が使える夜間に

読み始めると、眠気につい負けるのです。

 

しかし、ものぐさな人間なのは、今も昔も

変わりません。読書を途中にする度に、

「無造作に読みかけのページを開き、机に

伏せて置く」癖は、今も続いていました。

 

ところが最近になって、ふと考えました。

「こんなことを繰り返していたら、本が

傷んでしまうのでは」と。

 

開いたページに折れたり、シワが入って

しまったり、ページを大きく開いた状態に

するからか、背表紙が時折ミシミシと音を

立てたり…そうしたことに、私は今やっと

気づきました。

 

そして改めて、「こういう時に、『しおり』

があるといいんだな」と思い至ったのです。

つくづく、私は気付くのが遅いですね…

 

白い紙に、黒い文字。

そんな活字の世界を彩るような、

色と柄があると面白い。

 

そんな思いから、「しおり」を作ることに

したのですが…

 

   ◆◆◆

 

短冊ストーリー【後編】に続きます。