ちいサイズぽち袋ストーリー【前編】
からのつづきです。
◆◆◆
件の友人に再会する日を翌日に控え、
私は、思わぬ問題に頭を抱えることに
なりました。その時の私の前には、
こんな選択肢がありました。
1 友人には、小銭をそのまま渡す
2 部屋中を捜索して、なんとか
丁度いい大きさの袋を確保する
3 丁度いい大きさの袋を、自作する
結論から申しますと、私は結局のところ
2で対処することにしました。
実は、3の選択肢も考えてはいたものの、
制作に時間がかかり、翌日には間に合わ
ないと思い、諦めていました。
何はともあれ、先日貰いすぎたお金は、
無事に友人の手元に戻ったのですから、
万事解決です。
しかし、私にはちょっとした後悔に似た
気持ちがありました。折角のチャンスを
ふいにしてしまったのでは、と。
そう、「丁度いい大きさの袋」がないなら、
自分で作ればよかったのです。自作なら、
サイズも外観も、自分の思い通りにできた
のに。きっと、その友人が喜ぶようなもの
を、作ることが出来たかもしれません。
折角のチャンスを逃してしまった私ですが、
こんな経験をきっかけに、ぽち袋の試作を
始めました。
小銭を人に渡す時に、丁度いいサイズの袋
が欲しい。出来れば、渡した相手が喜んで
くれるような、かわいいものがいい。
こんな風に考えるのは、きっと私だけでは
ないだろう、と思って。
◆◆◆
△ちいサイズぽち袋。写真は「はな柄」。
ちいサイズぽち袋ストーリー、完結です。