今の環境に関係ある話を割りとまじめに。
まずサンプルデッキを。
黄タッチムラサメ「増食」
クーリン 3
レーシングペンタン 2
果物人リンゴスター 3
丙の道化トラペイズマウス 3
果物人ブルブルベリィ 3
果物人ナナバ 2
ハムタン 1
果物人オレンジオ 2
果物人ラ・フラン 3
果物女王マンゴスティナ 3
美食の妖精姫フロマージュ 3
果物人キョ・ホーン 3
妖刀ムラサメ 3
No.14 ゴッドアップルリバー 3
ドラフティングコール 3
計40枚
○どんなデッキ?
ざっくり言えば増食効果で増食持ちをめくり続け、フィールドを埋め尽くして物量で相手を叩きのめすデッキです。
…と言えばまあ、神皇編1章から続く増食の話で終わる話。が、問題は今この増食が実はめちゃくちゃ強いですよっていう話なんです。
○増食が劇的に強くなった話
マンゴスティナとゴッドアップルリバーの登場が増食にやってはいけない進化をもたらしました。具体的な例を出しましょうか。
先1でトラペイズマウスを召喚
後1で相手がこのトラペイズマウスをフェニックキャノンで破壊→手札からオレンジオを召喚しました。この増食でマンゴスティナが召喚されました。(オレンジオは消滅)
さて、ここで先攻2ターン目。今フィールドにマンゴスティナがいます。使えるコアは5です。マンゴスティナの上にソウルコアを置き、残る4コアでブルブルベリィをレベルで2召喚します。さて、ここから何が起きるか?
増食→増食持ちスピリット召喚→マンゴスティナで1コア増える→新たに増食発揮→増食持ちスピリット召喚…と連鎖し続ける限りコアを供給しつつどんどん召喚されて行きます。下手をすればこの時点でスピリットが10体前後並んで数押しゲームセットになります。
こんなケースもあります。
後1でクーリンを召喚しました。クーリンの増食でリンゴスター→マンゴスティナとつながりました。また、さらにここでゴッド・アップルリバーがオープンされ、配置されました。今フィールドには4シンボルあります。つまり4コスト4軽減のラ・フランがノーコストで召喚できます。ここからまた増食が連鎖し、マンゴスティナ効果でコアが増え続け、フィールドが埋め尽くされます。
つまり今まで増食ってコアの縛りがあったんです。だから、何枚めくれても場に出せる数は限界がありました。その限界をマンゴスティナが取っ払ってしまった結果、デッキが続く限り際限なくスピリットが並ぶようになってしまったのです。また、オープンされるだけで登場するゴッド・アップルリバーのせいで軽減確保が容易になり、一度増食がストップしても手札から増食を投げてのリスタートも容易になりました。というか、ついでにデッキ破壊耐性もついちゃいました。
まだまだあります。
ハムタンが登場した結果コアシュート耐性を得ました。フロマージュの破壊耐性と合わさり破壊も消滅もできない増食軍団ができました。
キョ・ホーンのせいでブロックが厳しいです。無限ブロッカーの類を用意してもレベル2以上だと回避されます。
キョ・ホーンのせいで黄色のバウンスがとんできます。装甲を持たない相手のスピリットは最悪全部手札に送られます。当然破壊時・消滅時バーストなんて撃てません。
フロマージュがレベル2だと手札が増えます。防御カードやリスタート用の増食を抱えられます。
ドラフティングコールとトラペイズマウスの併用で相手ターンにも展開してきます。最悪1枚のトラペイズが増食を呼んで5,6体の壁ができることも。
○つまり何が言いたいかというと
今の増食は本気で環境トップクラスの強さがあります。ヤバイです。まっとうなデッキじゃまず勝てません。対策必須クラスの強さです。イメージとしては妨害要素が薄い代わりに展開力に極振りした青緑(制限改定前)みたいな感じです。今回のサンプルデッキには入っていませんが、ジャックオーランタンで紫煙獅子や五聖童子の効果を消してきたりする型もあります。
そこまで高額なデッキでもないので、カードが手に入る人は一度ゆっくり回してみると良いです。ムラサメなどは別カードで代用してみてください。
とりあえず今回はここまで。