ゴジラから始めるバトスピ | 一言一行<アハトの雑記>

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シン・ゴジラが上映中ですね。そしてそのシン・ゴジラとコラボしたバトルスピリッツコラボブースター「怪獣王ノ咆哮」が8月13日に発売されます。既にカードダスでは発売が始まっていますね。

この記事は主に今までバトスピに触れてこなかったけど、ゴジラ関連で興味を持った人向けの物となっています。

○バトルスピリッツとは?
バンダイから発売されているトレーディングカードゲーム(TCG)です。カードの他にコアと呼ばれるおはじきのようなものを使って遊びます。怪獣、ドラゴン、ロボット、天使、悪魔など、「スピリット」と呼ばれる生き物を戦わせて最終的に相手プレイヤーに5点のダメージを与えたら勝ちになるゲームです。詳しいルールは公式ホームページで。

○怪獣王ノ咆哮について
歴代ゴジラとバトルスピリッツがコラボしたセットであり、ゴジラやモスラなどおなじみの怪獣達が収録されています。スピリットとしてゴジラを戦わせることが可能であり、既存の他のカードとも混ぜて遊べます。ちなみにバトルスピリッツでは赤紫緑白黄青の6色がありますが、怪獣王ノ咆哮に収録されているのは赤緑白(と一部紫)のみとなっています。怪獣は赤、虫や植物は緑、機械は白となっています。最新のシン・ゴジラも赤のスピリットとして収録されています。
カードは出やすい順にコモン、レア、マスターレア、Xレアとなっています。ちなみにXレアは概ね1箱に2枚、定価だと4000円で2枚の期待値で封入されています。今回Xレアになっているのはシン・ゴジラ(第4形態)、怪獣王バーニングゴジラ、バイオ怪獣ビオランテ、対G兵器スーパーメカゴジラ、サイボーグ怪獣メカキングギドラの5枚です。また、さらに低確率でこれらXレア5種はイラスト違いの別バージョンが封入されています。

○関連商品
過去にゴジラ関連としてコラボブースター「東宝怪獣大決戦」が発売されております。こちらにもゴジラ関係の怪獣達がたくさん収録されています(ただし肝心のゴジラだけ入ってないのですが)。ちなみにこちらの目玉となっているXレアはキングギドラ、スペースゴジラ、デストロイア(完全体)、モスラ[1992]3式機龍(改)です。その他、過去にゴジラはいくつかのプロモカードとして登場しています。

○再録カードについて
実は「怪獣王ノ咆哮」にはゴジラと全く関係ないカードが3種類収録されています。ソウルドロー、グラストラップ、絶甲氷盾の3つです。イラストこそゴジラなものの、聞いたことない単語だと思われます。これらは実は今までのバトルスピリッツシリーズで登場したカードの再録であり、イラストだけゴジラ関係に変えられたものとなっています。特に絶甲氷盾は強力な防御カードであり、よく使われるカードとなっています。怪獣王ノ咆哮から始めた人でも快適にバトルができるための配慮だと思われます。

○戦術紹介
◇シン・ゴジラ
シン・ゴジラは赤のスピリットカードです。第1形態から第4形態まで収録されており、特にシン・ゴジラ(第4形態)は高いBP、アタックしたときに相手スピリットを破壊する効果、相手のアタックしてきたスピリットを迎撃する効果、そして自身を除去カードから守る効果を兼ね備えた超生物となっています。一方でコストも圧巻の12コスト。普通にプレイしていると召喚するのも非常に厳しいものとなっています。
そこで重要となるのがシン・ゴジラ(第1形態)、シン・ゴジラ(第2形態)、シン・ゴジラ(第3形態)です。第1形態は自身を破壊することで手札の第2形態をコストを支払わず召喚できます。同様の進化能力を第2形態、第3形態も持っており、それぞれ自身を破壊することで1つ上の形態のシン・ゴジラをコストを支払わず召喚することができます。つまり初手で第1形態から第4形態まで全て揃っていれば、1ターン目にして第4形態を場に出すことだって可能です。
もっとも、そう都合よく手札に揃うことはないため、とにかくドローを繰り返してシン・ゴジラの各形態を集めて第4形態につなぐのがシン・ゴジラデッキとなります。特に第1形態は召喚時にデッキの上4枚をめくってシン・ゴジラと名のついたカードを手札に加えることができるため重要です。
ネクサスカード、シン・ゴジラの侵攻を配置できれば毎ターンのドローが2枚ドローからの1枚捨てになります。通常の2倍の速度でデッキを掘り進めるため、シン・ゴジラの各形態を揃えやすくなるでしょう。さらにシン・ゴジラを回復させて再度攻撃させることもできるようになります。第4形態で何度も攻撃すれば相手の場はボロボロになることでしょう。

◇メカゴジラ(3式機龍)
メカゴジラと3式機龍は白のスピリットカードです。それぞれサポートカードが豊富で攻防に優れた能力をいくつも持つテクニカルなカード群です。
対G兵器スーパーメカゴジラはバーストと呼ばれる能力を持ったカードです。詳しくは公式ホームページ参照ですが、フィールドに伏せて置いておくことができ、自分スピリットが相手によって破壊されるとノーコストで召喚することが可能となります。また、この時デッキの上から3枚をオープンし、オープンしたカードがメカゴジラか三式機龍ならそれらをコストを支払わず召喚させることが可能です。つまりオープンしたカードが全てメカゴジラか三式機龍なら、うまく行けば対G兵器スーパーメカゴジラも含め、合計4体のスピリットを場に出せる計算となります。
スーパーメカゴジラはさらに、ソウルコアと呼ばれる各プレイヤーが1つだけ持てる特別なコアに関連した能力を持ちます。スーパーメカゴジラはなんと、ソウルコアが置かれている白のスピリットを相手にブロックさせない能力を持ちます。ブロックできないのですから当然相手プレイヤーは自分のライフでアタックを受けるしかありません。除去カードが飛んでこない限り相手のライフを確実に奪えます。この時頼りになるのが対G特殊兵器3式機龍(暴走)です。くせが強いカードですがこのスピリットはダブルシンボル。つまり相手プレイヤーに与えるダメージが2倍になります。
他にもメカゴジラか3式機龍のBPを上げるサイボーグ怪獣メカゴジラ、相手のアタックステップにノーコストで場に出せる対G特殊兵器3式機龍(改)などがあります。また、東宝怪獣大決戦に収録されている3式機龍(改)は非常に高性能なスピリットなので是非ともデッキに入れたいですね。

◇ビオランテ
ビオランテは緑のスピリットカードです。実際に組む場合は東宝怪獣大決戦に収録されているカード群が欲しくなるところではあります。
バイオ怪獣ビオランテがこのデッキのエースです。高いBP,ダブルシンボルによるダメージ性能もさることながら、恐ろしいのはお互いのコア移動を制限する効果です。スピリット上からコアを動かせなくなるということは、一度スピリットにコアを乗せてしまうともうコストとして支払うことも許されないということです。例えば5コストのスピリットをが手札にあったとしても、コアを全て別のスピリットに乗せてしまっていると3,4ターン後にならないと召喚ができません。さらにビオランテは相手スピリットを疲労(行動済みの状態にしてしまうこと)させながら攻撃をしてきます。ブロックも困難な上に条件つきですが回復効果も持っていて連続攻撃してくることも。
その分ビオランテはコスト10とかなり重たいカードです。しかしながらネクサスカード湖に咲く薔薇がコアを確保しつつビオランテの召喚コストを無視する効果を持っています。この効果を使って早期に召喚することも可能です。また、同じ緑つながりで巨蛾モスラの効果で召喚することも可能です。
東宝怪獣大決戦に収録されているビオランテ(花獣形態)でも踏み倒し召喚が可能となります。

◇モスラ
モスラは緑のスピリットカードです。怪獣王ノ咆哮にも東宝怪獣大決戦にもかなりの数収録されているカード群です。
モスラの基本戦術は相手スピリットを疲労させること。疲労状態になっているスピリットではブロックができないため、どんどん相手プレイヤー自身のライフを削っていくことができます。キーカードは守護神獣レインボーモスラ。アタックした時に相手スピリットを疲労させる効果を持ちながら、さらにモスラと名のついたスピリットがアタックしたならば疲労状態の相手スピリットを手札に戻す効果を持ちます。手札に戻されたスピリットは再召喚するためにコアを払う必要があるため相手のスピードをかなり鈍らせることができます。
水中モード・モスラは召喚時にモスラの数だけ相手スピリットを疲労させることができます。これで相手スピリットを全疲労させつつレインボーモスラの効果で片っ端からその疲労したスピリット達を手札に戻しつつ相手のライフを狙いましょう。
光速モード・モスラはアタックステップ中に召喚できる「神速」という能力を持ちます。さらに召喚したときモスラ1体を回復させることができるため、連続攻撃が狙えます。最後のダメ押しにも緊急時の守りにも大活躍します。
東宝怪獣大決戦に収録されている鎧モスラがいればさらに攻撃力が増します。他にもモスラ専用のサーチカードであるインファント島など便利なカードが多数収録されているのでモスラデッキを組む場合はこちらも欲しいところ。

◇キングギドラ(ギドラ)
キングギドラは赤のスピリット…と言いたいところですがエースのサイボーグ怪獣メカキングギドラは赤と白の混色スピリットとなっています。
なんと言ってもサイボーグ怪獣メカキングギドラが凶悪の一言。召喚時に相手スピリット1体をデッキの1番上送りにしつつさらにBP10000以下のスピリット2体を破壊します。一気に盤面から3体のスピリットを消し去ることができます。特にデッキトップ送りはBPなども関係ありません。さらにダブルシンボル持ちなので相手プレイヤーのライフに与えるダメージも2倍。3体もスピリットが排除されたらこのカードをブロックするスピリットがいるかどうかも怪しいです。コストは9と重たいですが、なんと「ギドラ」と名のついた自分のスピリットが相手によって破壊されているとノーコストで召喚が可能です。序盤に出てくる宇宙超怪獣キングギドラからつなげたいところ。
一風変わった効果として、自分の赤か白のスピリットが回復(行動済みの状態から行動可能な状態に戻ること)するともう一度召喚時効果を発揮する効果を持ちます。この部分を強力にサポートするカードとしてレーザー引力光線があります。レーザー引力光線は相手ターンにも使えるマジックと呼ばれるカード群です。使い捨てですが、相手スピリット1体を手札に戻すことができます。さらにコストの支払いにソウルコアを使用していると「ギドラ」と名のついたスピリットを回復させることができます。つまりサイボーグ怪獣メカキングギドラの召喚時効果をもう一度発生させつつ回復までできます。さらなる連続攻撃で相手を追い詰められるというわけです。宇宙超怪獣キングギドラやソウルドローのドローでサイボーグ怪獣メカキングギドラを手札に引き込み、場に召喚することを狙いましょう。
「ギドラ」のカード群は東宝怪獣大決戦にも多数収録されています。カイザーギドラなどはこちらに。

◇ゴジラ
ゴジラは赤のスピリットカード。ただしコスト軽減に緑も使うことができます。また、「ゴジラ」名称のカードはメカゴジラ、スペースゴジラ、シン・ゴジラも含まれるため幅広いカード群となっています。
圧巻なのは怪獣王バーニングゴジラ。6コストとそこそこのコストの割に高めのBPとダブルシンボルを持ちます。また、アタック時に相手スピリットを破壊する効果、エンドステップにコアを増やす効果を持つハイスペックカード。コアを取り除けない効果は基本的にデメリットですが、紫と戦う場合はメリットとなり得ます。
問題はこのバーニングゴジラ、原作再現で自爆します。エンドステップに2コアずつ増え、8コア以上になっていると相手スピリットを巻き込みながら自爆します。バーニングゴジラを失うのは痛いですが、それ以上に相手のBP20000以下のスピリットを全滅させる圧倒的火力が強力。
他にもゴジラ[1989]や怪獣王ゴジラ[2000]のように相手スピリットを破壊する効果を持ったゴジラがいます。相手のスピリットをどんどん破壊して大暴れしながら相手のライフを奪っていきます。また、ゴジラ[1971]はトラッシュからスピリットカード1枚を回収する効果を持つためバーニングゴジラの再利用も可能。ネクサスカード怪獣王出現はゴジラを手札やデッキへ戻す効果から守ることができるため、メカキングギドラやメカゴジラの効果からゴジラを守れます。全体的に使いやすいカードが多く、他のカードとも組み合わせやすいです。
流石に主役だけあって名称「ゴジラ」を参照する効果は多く、メカゴジラなどと併用することも可能です。



バトスピの世界でもゴジラを楽しんでみてください。

とりあえず今回はここまで。