こちらもまた過去の本屋大賞のページから適当に選んでみた、辻村深月さんの「レジェンドアニメ!」、このタイトルと表紙からして読む人を選別しそうですが、自分から何もなければ手に取らないであろうものにとりあえず手を伸ばしてみないと本の世界も広がらないものですから、とは言えあんまりうまくいくことはなくて、これもなんか全然楽しくなかった。


私などは、こう言うアニメの制作現場というとまず京アニ事件でもあった様な狭くて雑然としたビルの中で昼夜問わず寝ずに部屋に篭ってひたすら絵を描いている不健康なバイトの若者達、オタク気質の人達の暗い閉じた世界、みたいなネガティブなイメージがあって、今はかなり環境もデジタル化が進んで、私の持っている印象は古いのか分かりませんけど今もそんなにキラキラした楽しいものではないと思っていて。


まずそこからこの本は空想的、現実離れして浮きまくった内容に思えてしまう、キャラクターの喜怒哀楽も涙も全て薄っぺらくわざとらしく、これで、うん!そうだね!と共感するのはちょっと無理でしょという、ただこれが本屋大賞に入ったということはそれなりに売れて受け入れられた訳で、ウーン、でも私には無理だなぁと、イヤ、一応全部最後まで読んでの感想です。


私の職場にもいたなぁ、アニオタでアニメのキャラそのまんまな髪型やら実際着るには露出度高めな服装で出勤してた女性、否定する訳じゃないけど明らかに漫画とかアニメの世界特有の閉じたオタク感とか狭い価値観、あと妙な独りよがりに早口で喋る感じが苦手だったのを思い出します、私はやっぱり苦手な世界です。