最近疲れやすくて困ってしまいますがそれでもスローペースでも本を読めているのは私としては良い兆候で、今回は元フィギュアスケーターの中野友加里さんの、現役として同時代を戦ったライバル達との対談集。


当時の日本のトップスケーター達はイコール世界のトップと言い換えられる程、レベルが高くてそして華がある選手が揃っていて、全日本選手権だけでなく世界選手権やその前哨戦的な位置付けのグランプリシリーズの、さらにその予選みたいな試合もあるのですがそれまでTVで放送していた、当然ですよね、ほぼ確実に日本人選手が表彰台に上がってましたし、キラキラして単純に見てて楽しかった、フィギュアスケートのブームの一つのピークだったと思います。


そんな、人気も実力も超盛り上がっている頃は試合での各選手同士のギラギラバチバチ感も半端ないのがまた面白くて、みんな若くて気も強かっただろうし、幼い頃からフィギュアスケート王国・名古屋で一緒に、スケートリンクやコーチも共有してやってきた面子とは言え、男子はまだしも女子はほんわかほのぼのとは程遠い激しいガチンコ感が伝わってきてました。


だから、みんな仲悪くはないんだけど決して良くはなかったメンバーで、この本もそういうのは出さない様に気をつけてるのも分かるし笑、でも明らかに滲み出てると思う、中野友加里さんも織田信成くんとか小塚崇彦くん、村上佳菜子さん相手だとあまりそういうわだかまりなく比較的リラックスして喋ってますが、浅田真央ちゃん、安藤美姫さんあたりとはかなり緊張感が伝わる様な、トークも浅いしそんなに話したい相手じゃなさそう・・


結果、どの選手ともごく浅いトークに留まってしまった感があり、でもまぁそうだよなぁと当時を知ってるファンとしても思う、それでも羽生結弦くんのやたら負けず嫌いな感じとか、高橋大輔くんのスケートから離れられない未練みたいなものはハッキリ出てますけど、あまり面白い本じゃないかなぁと正直思います。