ふぅ、なんだか気持ちの余裕がなくて音楽を聴くことからも遠ざかってますが、今日は今井美樹さんが2020年9月にリリースした、彼女の歌手デビュー35周年記念ベストアルバム「Classic Ivory 35th Anniversary Orchestral Best」、文字通り過去の代表曲をオーケストラアレンジにして歌い直したセルフカバーベストアルバムです。


うーん、彼女がヒットを放っていた80〜90年代の曲が多く、最近彼女自身表立った活動から遠ざかっていることもあり、「瞳がほほえむから」「Piece of my wish」「Pride」「Goodbye yesterday」などのヒットはあってもビビッドさがかなり失われていること、その上アレンジしてオリジナルを超えることは常に至難の業だと思いますがその意味でもこれも元の曲の良さを上回る出来のものはなかったかなぁと思う、4曲目の「かげろう」だけかなーあとは厳しいです。


この前のオリジナル「Sky」はとても好きだったから期待してたんですけどね、なんだかなぁと、新しいもの、アレンジものだとしてもオリジナルと違う魅力を引き出そうとする、コアな、アーティスト欲みたいなところはないのかなぁ、自然体とかナチュラル、本当の私、みたいなことを一生懸命説いていた80〜90年代の偉大なカリスマだったのに、今こそそういうところで求められる人だとも思うのに、そういう感じはなさそう、年齢と共に人は変化していくものではありますが、彼女の35年間の音楽はもっと意欲的で魅力的だったと思っていて、こうつまんなく総括しちゃうのは残念だなーと思う。


なので、ファンアイテム、という言葉はあるけど、私は彼女のかなりのファンではありますが、こういうのを35周年ベストとして出してしまうのは悲しいなぁと思ってしまいます。