今朝はWinkが1992年4月にリリースしたアルバム「Each side of screen」を、これはジャケットとアートワークが、Winkの2人の表情も着ているドレスも背景の配色もすごく綺麗で、その意味で私の好きな作品です。

今回もWinkならでは、全10曲のうち半数が洋楽カバーで、冒頭「Frou-Frou」はイギリスのフリーソウルバンドHot Chocolateの1973年の「Brother Louie」、「ピアスの真相〜We Can Make It〜」はシンガポールの女性シンガーMaizurahの91年の曲、「Like A Bird」はBillie Hughesの「Love is an Art」、等、ディープなセレクトじゃないでしょうか、しかもYou tubeでそれぞれ原曲聴いてみたけど全然違う仕上がり。

アルバム全体通して、内容的には非常に都会的でハードにコアに先鋭的なサウンドになっていて、こういうイメージも確かにWinkにはあるかも知れない、このアルバム収録の「摩天楼ミュージアム」とか、この後かな、に出るシングル「リアルな夢の条件」もそういう曲調だし。

楽曲は決してポップとは言えないかなぁ、カッコイイのは確かなんだけど決して万人向けて間口の広いアルバムではないと思う。

まぁでも改めて考えると、初期のアイドル全開の「SUGAR BABY LOVE」「涙を見せないで〜Boys Don't Cry〜」、ユーロビート調の「淋しい熱帯魚」、中期の「ニュー・ムーンに逢いましょう」「背徳のシナリオ」みたいなワールドミュージック調、このアルバムの様な都会的な大人っぽさ、そして後期のナチュラルなフォークまで、Winkの旺盛なチャレンジ意欲を改めて感じる気がします。