槇原敬之さんが1997年5月にリリースした初のベストアルバム「"SMILING" 〜THE BEST OF NORIYUKI MAKIHARA〜」、槇原さんといえばと一般に広く知られているヒット曲の数々はとりあえずこの1枚でカバーできるラインナップ、もちろんファンにはあの曲もこの曲もというのはあれどそれは、このベスト盤にも続編も出てるし、オリジナルアルバムの方で、と。

これを聴くとやっぱり槇原さんのポップな曲を作る高い才能が良く分かる、「No.1」「どんなときも。」「「もう恋なんてしない」「冬がはじまるよ」「北風 〜君にとどきますように〜」等、優しくて純粋で繊細で、ちょっと気弱だけど凄く良いヤツ、というキャラクターを親しみやすいメロディと歌詞に乗せて、こういう男の子、女の子は好きでしょう、マッキーのファンは女の子が多いんじゃないかなと思う。

凄くポップスとして良くできて優秀なだけに、私は最初は槇原さんの人となりをそのまんま受け取っていたけど、んー、その後は色々、結果、誤った道に踏み込んでしまったりする訳で、そういう経過を通じてマッキーも実は凄く深く悩んだり苦しんだりしてた事が、今は分かるなぁと思うんですが、まぁもちろん人間そのまんまなことはない、そんなシンプルなことはないんでしょうけど。

でもなんか、マッキーが良い人な事は多分間違いないんじゃないかなぁと私は思っていて、それは音楽からも伝わるし、「MILK」みたいな歌詞を書けるのは、どんなに繕っても根性の悪い人には無理だと思う絶対。

もちろん法を犯すことは悪いこと、絶対にやってはいけないこと、ですがそういう弱さを持っていても人として・アーティストとして嫌いにはなれないなぁと、改めて思います。