相川七瀬さんがデビュー20周年を記念して出したのが2015年10月「Treasure Box -Tetsuro Oda Songs-」、デビュー以来の付き合いのプロデューサー織田哲郎さんが90年代に色んなアーティストに提供した大ヒット曲を相川七瀬さんがカバーしている、のですが、私は相川七瀬さん凄く好きだけどこれは正直どうかなぁ。

単純に言えばラウドなロックアレンジ一辺倒で一貫していて、それぞれ楽曲オリジナルの良さが全然出ていない、織田哲郎さんはこの仕上がりを聴いた上でOKを出したんだろうか?と思う程。

例えば「世界中の誰よりきっと」「君がいたから」「碧いうさぎ」「咲き誇れ愛しさよ」、この辺は原曲の少しスウィートさが残るポップなアレンジが正解で、こうドギャーン!ギーン!とやっちゃうのはこれは、七瀬さんも色んなヴォーカル表現ができる人だと思うのに、かなり歌いにくそうにしてる気がする。

元々ロックテイストな「チョット」「世界が終わるまでは・・・」の2曲はアレンジと演奏とヴォーカルがよくハマっててカッコイイ!大黒摩季さんナンバー良いですね、大黒摩季さんナンバーのカバーアルバムとか良いかもしれない。

改めて思うのは、織田哲郎さんはそれぞれのシンガーの個性をベストに活かす楽曲を提供していたんだということ、織田哲郎さん自身の振り幅の広さでもあるし、やっぱり凄いプロデューサーなんですねぇ、って今更ですけど。