アメリカ人作家メアリ・ヒギンズ・クラークさんのミステリー「恋人と呼ばせて」、今回も面白かったーこの作家さん、私は大好きです。

好きな理由の一つはたいてい立派な仕事を持つ女性主人公が、仕事とプライベートの両立に悩む日常、そして物語が進むにつれ色んな脅威に晒されもしますが、知力と努力、そしてその過程で素敵なシングル男性と知り合い彼の協力を得て苦難を乗り越える、まぁこう書くとちょっと安易な感じを与えますがでも私もハッピーエンドが好きだからなー。

あと政府の要人だったり大金持ちだったりがメインのキャラで登場するのも私のような庶民には嬉しいし笑、そして結構シビアな、作品によって違うけど本当スリリングな状況が出て来るのも良くて、やっぱり物語はある程度の極限の厳しさが出てこないとピリッとしなくてつまらない。

本作は、あるきっかけから通い出した形成外科の診察室から数年前の殺人事件の被害者となった女性と同じ顔に整形された患者達が出て来ると言うちょっとゾッとするエピソードから始まります。

その後、その形成外科医を含めて怪しげな登場人物が3人出て来て、背景を過去に遡って調べ始めた主人公の身内に唐突に危機が襲ってき始めてから一気に緊張感が増していきます。

なんか色々ある日常で疲れちゃってたりもするけど、でもこういう、読書で現実から遊離して脳内トリップしてる時間は私にとってやっぱり凄く楽しいし、絶対必要不可欠なものという感じがしています。