さてもう一つ、このブログでは久々に本を取り上げます、フランス人作家ピエール・ルメートルさんの「傷だらけのカミーユ」、物凄く面白かった〜既にヒットしてるでしょうが未読の方はオススメ。

この作家さんの作品は「悲しみのイレーヌ」「その女、アレックス」とあって「傷だらけの〜」はシリーズ第三弾、内容的にもこれだけ読んでも十分面白いと思うけど「悲しみの〜」から読むとより面白さを堪能できるでしょう。

主人公カミーユ・ヴェルーヴェン始め、イレーネ、ルイ、ル・グエン、アルマン等、シリーズお馴染みのキャラクター達が登場するのも楽しくて嬉しくて、私もすっかりキャラの性格とか人間関係とか頭に入ってますからね、物語のプロットを楽しみました。

この作家さんの物語の展開の巧みさも改めて感じましたねぇ、冒頭に過酷な事件が起きるんだけど、物語の見方が途中でガラッと転換して、そしてまた冒頭からその見方で読み返す事で改めて細かい伏線が張られていた事にも気づいて、面白さに唸る、納得するという。

映像的でもあるけどドラマ化はしないのかなーとか思ったけどまぁドラマ化には酷な、厳しいシーンがあるからなぁ、重要な、削れないシーンだし・・でもとにかく楽しい、好きな作家さんです。