先日、東近江市の小椋正清市長が不登校について発言した内容がニュースになっていた。
該当記事を読んで、当事者としてストレートに嫌だと思ったけれど、実際に市長がどんな雰囲気で発言をしたのか、京都新聞が実際の音源を公開していたので聞いてみることにした。もしかしたら、発言の切り取り方で悪く書かれてるかもしれないではないか。(←かすかな願望)
音源を聞いた上で、出た感想は「うん、やっぱり聞くんじゃなかった。」だ。
……こ、これは文字で読むのより、100万倍印象悪いぞ。
最後の方、半笑いで喋ってるやん。
マスコミ各社は、これでも随分とマイルドに伝えてくれていたのだ。
夜中、悲しみのエネルギーが爆発。
特に、市長が言う「義務教育」と「善良な市民」の定義が謎すぎる。
そんな訳で、家族が寝静まってから頑張って文字起こしに着手したのだが、辛過ぎて数行で挫折した。
ふと我に返って、こんなことに労力を使っている場合ではないと思い直してヨカッタ。
引き返すなら、早い方がいい。
こんな時は、さっさと寝るに限る。
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【以下、私が文字起こし(挫折)した小椋市長の発言がこちら↓】
※「義務教育」と「善良な市民」についての部分
「憲法が規定しておる国民の義務の大きな一つが、教育を受けさせる義務なんですよね。で、大半の善良な市民は、本当に嫌がる子どもを無理して無理して学校という枠組の中に押し込んででも、学校教育に基づくね、義務教育を受けさそうとしてるんです。(中略)義務教育っていうのは親がね、嫌がる子どもを押しつけてでもね。極端に言うと。大人が判断してこの勉強しなさいという世界なんですよ。」
※京都新聞のYouTubeより。
興味がある方は実際の音源をどうぞ。(断じてお勧めはしてない。)
https://youtu.be/TUm9CNmjtW8?si=gIC9raBxmlw2Zk34
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一晩ぐっすり眠って、冷静に考え直す。
夜中のラブレターとかも朝になって見直した方がいいって言うもんね。
……あくまで私の想像だけど、小椋市長も子どもの頃、学校があんまり好きじゃなかったのではないか。
そうじゃなきゃ、あんな発言出てこない気がする。
不登校児の心情が理解できなかったとしても、小椋市長が学校好きな学童期を過ごしていたら「学校は楽しいところですから、行かない理由が分かりません!!」になると思うのだ。
もしかしてだけど~♪もしかしてだけど~♪
「学校が嫌でも頑張って行った俺、偉い!!」
「熱が出てる訳でもないのに行かないヤツは怠け者!!ズル休み!!」
「不登校は子どものワガママ!!親が甘やかしすぎ!!」
とか、大人になった今でも思ってんじゃないの~♪
……思わず、脳内にどぶろっくが降臨してしまったぜ。
小児科医のP先生が、この件について「無視でいいです。直接言われたわけじゃないんで。」とブログに書いておられた。
まさに、これに尽きると思う。
いくら小・中学生の不登校児が24万人を超えたからといって、圧倒的な少数派だ。
そりゃあ、永遠に分かり合えない人がいて当然さ。
少し前に、どこからコロ(息子)が不登校になったと聞いたのかは知らぬが、私の母が「早く学校に馴染めるといいね」というメッセージをLINEで送ってきた。
私が心の中で「だから、アンタには言わなかったんだよ!」と毒づいたのは言うまでもない。
……身内ですら、この反応だ。
いわんや、他人をや。(反語)
夏休みが終わる頃、精神科医の松本俊彦先生が監修する「学校休んだほうがいいよチェックリスト」をやってみたら、速攻で「休ませましょう」という表示が出てきた。
※上記2点「学校休んだほうがいいよチェックリスト」のスクリーンショットより。
今後、こんなことは日常茶飯事で起こると思うが、一休さんには私の心の中に常駐していただいて、冷静に生きていこうと思う。
P.S.愛媛のじゃこ天はめちゃんこ美味しいです。当然、貧乏くさくなんかありません。
むしろ、鉄板で出てくるじゃこ天って、すんごい高級品だったんじゃ?
【トンコの勝手にブックレビュー】
・松本俊彦著『誰がために医師はいる クスリとヒトの現代論』
松本先生の半生が綴られた名著です。学生時代、校内暴力や体罰が吹き荒れた学校での体験や、精神科医として薬物依存に携わることになった経緯など、胸に迫るエピソードがぎっしり。途中、松本先生がゲームセンター依存になりかかる場面がリアルすぎます。
・松本俊彦著『世界一やさしい依存症入門 やめられないのは誰かのせい?』
中学生向けに書かれた本ですが、大人が読んでも読みごたえ抜群。
市販薬から薬物依存になるメカニズムに納得しました。
薬物依存は特別な人がなるんじゃない。
心が弱い人がなるんじゃない。
この本から教えてもらったことです。