新学期早々に8日間も欠席した、我が家の自閉っ子コロ。

 

私が電話で欠席を伝えた際、「日々の安否確認の電話連絡は不要です。」と事務の方に伝言をお願いしたこともあり、支援級の先生からは何の連絡も来なかったのだが、コロのクラスメイトのママさん2人からLINEのメッセージを頂戴した。

その上、配布されたプリントも写真に撮って送ってくださったのである。(その優しさが泣ける。。。泣くうさぎ

 

どちらのママさんのメッセージにも共通していたのが

「校長先生がコロちゃんとママさんのことを凄く心配していましたよ。」

というもの。

 

 

コロが通う小学校は、市内で1,2を争うマンモス校なのだが、校長先生は児童と親の顔と名前を電光石火の速さで記憶し、少しでも気になる子には必ず声をかけてくれる。


コロの姿が数日見えないだけで、心配してくださっていたようなのだ。
いやはや、ありがたいやら、申し訳ないやら、複雑な心境だ悲しい



以前もブログで書いたのだが、校長先生はどんな天気でも毎朝、校門に立って子ども達を見守っている。

校長先生は「何でも話してね!」というオーラを全身から出しているし、実際に凄く親身に話を聴いて下さる。

相手の心をほぐす天賦の才があるに違いない。

 


よくよく考えたら、子どもだけでなく、保護者も何か心配なことがあれば、朝イチですぐに校長先生に相談できるシステムって凄すぎやしないか。
カスタマーサポートセンターで、いきなり社長が電話口に出るぐらいのビックリ事態である。びっくり

 

 


欠席している間、コロが「教室には行きたくないけど身長を測りたい」と言い出した時も、私は登校時間に1人で校門まで走り、校長先生に相談した。

 

校長先生は、すぐに養護の先生にかけ合って下さり、翌日の業間休みに身体測定が受けられることになった。
 

 

次の日、コロが身体測定を終わって職員玄関から外に出ようとしたら、校長先生はコロを見つけるなり、

「コロちゃん、来れて良かった!!」と、我が子のように喜んでくださった。

 

そこで少し立ち話をしたのだが、校長先生は毎日のように支援級に足を運んでは子ども達の様子を確認してくださっているという。新年度でお忙しいだろうに、そのフットワークの軽さが凄すぎる。驚き

 

 

帰り際、校長先生が養護の先生に向かって「対応ありがとうございました!」と労う声が聞こえてきた。

子どもにも、親にも、現場の先生にも、全方向に気配りが出来るだなんて、どんだけスーパーウーマンなんだろう…。泣くうさぎ

 

 

ふとん1ふとん2ふとん2ふとん2ふとん2ふとん2ふとん3

 

 

それ以降、コロは週に3日、朝の1時間だけ登校というスタイルに落ち着いた。

家では相変わらずゲーム三昧だが、癇癪もなく落ち着いて過ごすことが出来ている。

 

 

今日も〈8時15分登校、9時25分下校〉という信じられないぐらいの短時間登校だが、仕方があるまい。

 

私も夫も「学校でクラスメイトと色々な経験を積んで欲しい」「あわよくば勉強もして欲しい」などという夢はとっくに諦めている。

 

朝起きて、1時間でも登校できれば御の字だ。(それすらも無理で欠席も多々ある。。。汗うさぎ

 

 


コロが1時間目が終わって帰る時、普通級の男の子がお母さんと一緒に登校してきた。

それを見た校長先生は職員玄関からすっ飛んで来て、

「〇〇くん、よく来たわねぇ!!」

「〇〇くんのお母さん、昨日〇〇くんがとっても素敵だったのよ、私すごく嬉しくて…」

とニコニコでお話を始めていた。

 

 

決死の思いで、男の子とお母さんが学校に来たのを校長先生は良く知っているからこそ、こんな行動がとれるのだ。

 

 

そんな校長先生が今年度最初の学校だよりで書いた言葉は……

子どもの「命一番」

だった。

 

 

転校して環境を変えてもコロがあまり登校できない事に変わりはなかったが、その事実に絶望しないで済んでいるのは、こんな先生が一人でもいて下さるからだ。

 


私が何度生まれ変わろうとも校長先生のような人格者にはなれないが、我が家も「いのちだいじに」をモットーにどうにか生き延びようと思っている。