※PTAのベルマーク活動については賛否あるかと思いますが、今回のブログはそれについての言及はありませんので、よろしくお願いいたします。お願いお願い

 

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我が家の息子(コロ)が最初に入学した小学校はPTA加入が強制だった。

加入するかどうか事前の確認も無かったし、入学時にPTAの会員証が首から下げられるケースに入れて配布されて、その会員証を下げていない者は学校の敷地に入ってはならない決まりになっていた。授業参観や運動会などは、入り口でPTAの会員証の有無をチェックされるのだ。

 

PTA役員はポイント制になっており、子どもが普通級に在籍している保護者は卒業までにPTA役員になったり、行事の手伝いや旗振り当番をやってポイントを獲得しなければならない決まりだった。

 

何故か、子どもが特別支援学級に在籍しているしている場合はポイントが免除だったので、私はその学校でのPTAの仕事に一切関与することなく、コロが不登校になって転校してしまったのである。

 

 

 

コロが転校した先の小学校のPTA加入は任意で、年度ごとに全保護者にメールが送られて「今年度のPTAに加入しますか?」と確認がある。PTA入っていようがいまいが、小学校の入館証は全員に配布してくれる。

 

校内の遊び場の整備や、旗振り当番はボランティア制で、都度必要な時にメールで募集があり、やれる人だけがやればよい仕組みだ。

 

きっと、大改革が入って今のシステムになったのだろうが、きちんとPTA会長さんや役員さんもいるし、PTA活動も全然滞っていない模様だ。この民主的な仕組みを作った人を本当に尊敬する。

 

 

我が家は途中転校組なので、今年度はPTAに入りそびれてしまったのだが、コロがちゃっかりPTA行事のご褒美を貰って来た。

ネットのニュースで「PTAに入らなかったら、卒業式に子どもの胸に着ける花がもらえなかった」という世知辛い情報を目にしたこともあったので、この小学校のPTAの懐の深さに感動した。

しかもコロは学校嫌いで、そのPTA行事も欠席したのに、後で担任の先生を通して鉛筆と消しゴムを届けてくれたのだ。

 

申し訳なさすぎるので、いつか恩返しを…と思っていたら、恰好のチャンスが巡って来た。

ある日、「ベルマーク集計のボランティアを募集します!担当のクラスのベルマークをお家で集計して持って来て頂くシステムです。」という主旨のメールが届いたのだ。

感謝の気持ちを表すべく、初めてベルマーク集計に名乗りを上げることにした。参加方法は希望者がURLをクリックするのみだ。出来ない人はメールをスルーすれば良い仕組みなのである。

 

こうやってIT化が進むことで、PTA行事の参加に対して物凄くハードルが低くなるし、紙の節約にもなるし、「この小学校のPTAってどんだけ最先端なのさ!!」と、毎回驚愕する私である。

 

 

 

それから数週間後、A4のチャック付きケースに大量のベルマークが入ったセットをコロが持ち帰って来た。

 

我が家は、1クラス分のベルマークを集計して提出するようである。

 

集計が初めての人が滞りなく作業できるようにマニュアルが用意してあり、そこには「ご家庭で用意するもの…筆記用具、電卓」「ベルマーク番号ごとに仕分けして、さらに点数ごとに分け、同封しているメモ用紙に点数と枚数を記入し、それぞれの合計も計算して記入してください」という旨が指示されていた。

 

文末には「このマニュアルを読んで、やり方が分からなかった方は、ベルマークセットをそのままお返しください。」とまで書いてあった。引き返す道まで用意して下さるPTAの役員さん、ステキすぎる。

でも、それって、そのまま返したヤツはPTAの役員さんがまた数え直すのだよな…。

 

根性がない私だが、挙手したからにはやり遂げる所存。案外と責任感は強いのである。

 

 

前置きが長くなったが、お時間がある方は、休日のトンコとコロのベルマーク珍道中をお読み頂ければ幸いだ。

 

 

(後半へ続く)