特別支援学級(知的・小2)に在籍している我が家の息子コロ。
先日、個人面談に行って来たのだが、転校生ということもあったのか、担任の先生に加え、何と!校長先生が面談に参加してくださった。ビックリ仰天である。
今回の面談の主な内容は【コロが読み書きをとにかく嫌がる件】だ。
面談の内容を書く前に、コロが1学期、小学校でどれだけ問題児だったかをご説明しようと思う。
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コロは、オムツ登校と給食免除(弁当を母が昼に届ける)を許可してもらったお蔭で、学校に通えるようになった。
S先生のスーパーファインプレーと絶妙な配慮があったのが、相当大きい。
が。
自閉っ子コロ、学校に行けるようになったかといって、難が無くなった訳ではない。
むしろ、難まみれ児童である。
とにかく、国語が大嫌い。(むしろ、算数と図工以外の授業は全部大嫌い。)
文章を読みたがらない。
文字を書きたがらない。
作文なんてもってのほか。
朝、板書の練習に、時間割を書く日課があるのだが…。
用紙をビリビリに破く。
象形文字みたいな字を書く。
プリントを真っ黒に塗りつぶす。
床に寝そべる。
こんな問題を学校で毎日起こすのだ。
S先生が帰り際、「みんなに分かる文字を書いてくれると嬉しいんだけど…。」と伝えてくれたり、連絡帳で「今日もプリントを破りました。出すタイミングをこちらがミスったかな…。」と書いてくれていた。
私が授業参観に行った時も、コロは一人で大嵐を巻き起こした。
クラスのみんなが一生懸命に自分の課題に取り組んでいる中、コロはプリントを空中にバラバラっとまき散らし。
(お前は花咲じじいかっ!!)
仕舞にはプリントを尻の下に敷いて隠したり、ウロウロしたり、床に寝そべったり。
コロのためにS先生が用意して下さった、お手製のオリジナル教材も、床に投げ散らかす始末である。
私は怒りで手がワナワナと震えたが、授業中だけは他の保護者の方のご迷惑になるだろうと、必死に言葉を出すのを抑えた。
が。
チャイムが鳴って、挨拶が終わった途端に、堪忍袋の緒が切れた。
「コロぉぉぉ!!お母さんは、今日と言う今日は許さん!!プリントとカードを拾いなさい」と怒号を発し、周囲のお母さんの失笑を買う始末だ。
週末の絵日記の宿題も断固拒否。
鉛筆も持たず。
イライラして泣き出し。
最後はうずくまって貝になる。。。
音読なんて、見向きもせず。
「やらない」の一点張り。
家庭での様子をS先生に相談したら、絵日記と漢字の書き取りと音読の宿題は中止してくれた。(宿題は簡単な算数のプリント1枚のみ)
私は、S先生の「国語の宿題中止」の判断だけでも、相当に有り難かった。
コロは完全不登校の時期を乗り越えて、”学校は嫌なことばかりじゃない”と、ようやく気づいてくれた時期だったからだ。
宿題中止は、S先生の立派な合理的配慮だったし、スーパーファインプレーだったと今でも感謝している。
そして、S先生は匙を投げた訳ではなかった。
コロがどうやったら嫌がらずに学習に参加できるか、ずーっと考えてくれていたのである。
S先生と私は何度も連絡帳でやり取りをした。
その中で、S先生は「コロくん、学習にパソコンを使うのでも良いかなと思っています。今は何でもパソコンの時代だし、全然問題ないですよね。」と提案してくれたのだ…!!
そこで、B先生を通さず(笑)、私とS先生の2人で【夏休みの日記はパソコンで入力する】という方法を試してみることにした。
作戦は今の所、順調である。
コロは日記を”書く”という行為から開放され、”タイピングの練習”という形にしたら、癇癪を全然起こさなくなったのだ。
コロは根っからのゲーマーで、不登校中に日がな一日中ゲームをしていたお蔭(?)で、ニンテンドースイッチの文字入力がムチャクチャ速い。
”夏休みの日記をパソコン入力する”というシステムを聞きつけた理系夫は、喜々として、
「この際だから、ローマ字入力を覚えさせよう!プログラミングの世界には、ただ一定の作業を繰り返すっていう作業がある!賃金は安いけど、英語ができなくても、キーボードの位置と操作さえ覚えれば、コロでも仕事が出来るかもしれん!!」とノリノリだ。
もちろん、コロはまだローマ字は知らないので、私が横に張り付いて教えている。
”きょ”は”KYO”
”う”は”U”
変換のボタンを押すと、ほら、”今日”って出てきた!
……というような、亀の歩みである。
これを毎日続けているうちに、何と、コロはやんわりキーボードの位置を覚え始めている。
やるじゃないか!!
コロ!!
…私は「やればできる」という言葉が好きではない。
やっても出来ないものは出来ないのだ。
私には「やり方を変えればできるかも」という言葉の方がしっくりくる。
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私は、今回の面談でせっかく校長先生が来てくれたのだから、S先生の合理的配慮によって、コロがどれだけ学校と家庭学習で救われたかを熱弁することに決めた。
校長先生は、S先生と私の漫才のようなやりとりを、終始おもしろがって聞いてくださった。
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話がやたらに長くなってしまい、スミマセン💦面談の様子はまた次回書きますが、興味のある方だけお読みくださいませ🙏