※単なる愚痴です。ご不快に思われる方はそっ閉じでお願いいたします
出産直後、実母が手伝いに来てくれた。
私の実家と今の住居は遠くて、車と新幹線を使って3時間ほどかかる位置にある。
私は当初、コロナ禍だし、実家は豪雪地帯だし、夫も育休を取ってくれているので、丁重にお断りしたのだが。
母は頑として聞かなかった。
「大丈夫!!コロナワクチンの3回目も打ったし。新生児のお世話は本当に大変なんだから!!」
今思えば、あの時、全力でお断りしておけばよかったと、ハリケーン級の後悔の嵐に襲われている。
…母は長年看護師をしてきたこともあり、人のお世話が大好きなのだ。
彼女は、一度もキャリアを捨てることなく定年まで勤めあげ、定年後も小児科でアルバイトしているのが何よりの自慢だ。「国家資格は一生もの」「国家資格は裏切らない」が口癖である。
タイミング悪く(?)、母の元同僚が「娘と孫のお世話で一か月間、娘の家に行ってきた」という話を聞き、とにかく自分も孫の世話をしたいとウズウズしていたようだ。私が出産する前から「孫が生まれたら、しばらく家を空けるから!」と、周囲に言いふらしていたらしい。
ちなみに、私と母の折り合いは微妙だ。
多分、生まれつきウマが合わないのである。
大学まで出してやったのに、正社員歴はたった1年、後はアルバイトや派遣で糊口をしのぎ、のらくら生きている娘の事を歯がゆく思っているのは言うまでもない。
母の名誉のためにお断りしておくと、夜泣きの時に一緒に起きてミルクを作ってくれたり、帝王切開の傷でかがめない私に代わって沐浴をしてくれたのは、本当に有難かったのは間違いない。
だけど、その代償に私のメンタルが瀕死の状態に陥ったのは、本当に参ってしまった。
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滞在中、母は事あるごとに、私の気持ちをそぐ言葉をかけ続けた。
赤ん坊が泣き続けて、寝不足でボロボロの私がたまりかねて、「何でこんなに泣くのかねぇ」と愚痴をふとこぼした時。
母は眉間に皺を寄せて「アンタの母乳の栄養が悪いんじゃないの?!」と言い放ったのである。
切腹直後の私のメンタルでは言い返すこともできず、誰にもバレないように布団をかぶって泣いた…。
またある時には。
赤ん坊の顔にブツブツのニキビが出て来て、私が「あらあら、ニキビが出てきたねぇ」と何気なく独り言をつぶやいただけなのに…。
母は「アンタが汚い肌で頬ずりするからじゃない?!」と不機嫌そうに言った。
…私は産院で「赤ちゃんのニキビはママのホルモンを貰ってる影響だから気にしなくて大丈夫ですよ」と聞いていたので、母の発言に何の根拠もないことを知っていた。いや、だからこそ腹が立って悲しかった。
何でそんな事をこの人に言われなきゃならんのだろう…。
母の意味不明な口撃は自閉っ子のコロにも容赦なく向けられた。
コロが土曜日も登校したある日。
クタクタで帰って来たコロが鍵盤のオモチャで遊んでいたら。
母がニコニコとコロに近づいて「コロちゃん、ばぁばにピアノ弾いて?」と言った。
コロが「かんたんモードにする!」と言った途端に、母の顔色がサッと変わり…。
「かんたんモードなんてダメ!!ふつうに弾いて!!かんたんモードなんてズルいでしょ!!」と、突然キレだしたのである。しかも、相当にしつこい。
厄介なことに、普段から母はコロの自閉症に理解のあるフリをする。
「コロちゃんはコロちゃんのペースで大きくなればいい」などと体のいい言葉を言うくせに、やっぱり理解はしていない。
こちらが「ああ、分かってもらえてるのかな」と、ちょっと期待したら、平気で裏切る発言をするのがキツい。
コロが境界知能で、不器用だって伝えてあるのに、ムリだったか。。。
っていうか、ズルいってどういうこと?不器用な子がかんたんモードを使うのがズルいの??
コレってテストなの?!ただ遊んでるだけじゃんよ!!
もう、息子が障害児だとか関係なく酷い言葉がけではないか。
私がたまりかねて「かんたんモードでもいいじゃん!」と大声を出してしまったのがいけなかった。
母は「フン!!もう弾かなくていい!!」と、ますますキレてしまったのである。
コロは状況が掴めず、「え?なんで??」と困惑していた。
母はそれでも収まらず、「トンコは産後だからイライラしてるの!放っておいて!!」と夫に告げ口。。。
全部、聞こえてるっちゅーねん。
私が子供の頃、ピアノを習わせたのに、全然上達しなかったのをまだ根に持っていると見える。
ピアノの月謝代なら、耳を揃えてお返しするから、どうか孫に八つ当たりするのだけは止めていただきたい…(涙)
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そんな日が何日も続き…。
産後で抑うつ状態の娘と、老体の寝不足からイライラ全開の母の攻防は、思いもよらぬ形で幕切れとなった。
結論から言うと、母がマジ切れした挙句、突然故郷へ帰って行ったのである。
…この話は長くなるなるので、また次回。
※ご不快な方は次回もそっ閉じでお願いいたします。
※アンパンマンのピアノに罪はない。