我が家の自閉っ子コロ(支援級在籍)が、重すぎるランドセルに小学校でも放デイでも苦戦中。
1学期の半ばから学校より貸与されたタブレット端末のせいで、ランドセルが激重になってしまったのが原因だ。
…食が細くて、ガリガリのコロが背負うと歩行困難になってしまうレベルのランドセルなのである。
ちなみに私は、歩行困難になるほどの荷物を辛い思いをして持つことに、何のメリットも感じない。むしろ、デメリットしかないぐらいのスタンスだ。
だって、朝から莫大なエネルギーを使って学校に行って、たどり着いた時点でヘトヘトになってたら、「さぁ、今日も一日頑張ろう」という気持ちにはなれないし、帰りに重い荷物を持たされて、「さぁ、明日も学校に行こう!!」というモチベーションを毎日維持できるハズがないから。
怠け者母ちゃんは、コロが毎日学校に嫌がらずに通えているだけでも奇跡だと思えているのに、何でこれ以上の拷問をコロに与えねばならんのか甚だギモンなのである。
小学校は蟹工船の世界ではない。
まだ1年生のコロに毎朝「おい、地獄さ行ぐんだで!」なんて言えない。
朝は「今日はお誕生日会だって!」とか「今日はコロの好きな図工があるよ〜
」とか声かけしながら、少しでもコロが楽しいことを思い浮かべられるようにしているのが、母の唯一の努力である。
支援級ゆえ小学校の登下校は親が付き添うことがルールとなっており、その時だけは親がタブレットやら水筒やらを持ってあげられるのだけれど。
…問題は放デイがある日だ。
コロが通っている放デイの指導員さんの中で、年配の女性数人がやたらに厳しくて、御多分にもれずコロのランドセル問題にも容赦しない感じである。
学校から放デイに引き渡しがある時は、荷物を最小限にするために、荷物を全部ギュウギュウにランドセルに詰め込んで運ばせてしまう。
コロはいつも、放デイの玄関から自分の荷物を教室内に運び込むことが出来ずに、「運べない、手伝って。」と泣いてしまうらしい。
これ、コロの我儘でもなんでもなく、コロの最大のSOSなのだ。
コロは自分の感情を言葉にするのが苦手で、多少の困りごとがあっても、黙ってやり過ごしてしまうことが多い。
コロが言葉にして「出来ない」というのはよほどの時だけだ。
二学期の始めに、担任の先生と個人面談で話し合った時も、「コロ自身の困りごとについて、黙っているのではなく、きちんと言葉にして伝えられること」を今学期の目標にした。
そんな訳で、コロが泣きながらでも「運べない、手伝って。」と言葉に伝えている時点で、母ちゃんは「偉いっ!早くも2学期の目標クリアーっ!!」と拍手喝采したいぐらいなのに。
ところが、放デイの支援員さんには「まーた、コロくんが我儘を言ってる!」と思われてしまうらしい。
実際、デイの連絡帳でも[今日も玄関でランドセルが運べなくて泣きました。自分で運べるように促していきます]などと書かれている。
一応、親の返信欄に[ASDゆえ、体幹も弱く、身体も小さいので、ランドセルがコロの体には重すぎるようです]と記入してみたのだが、変化なし。
電話で責任者にも伝えてみたのだが、これまた手応えなし。
私が支援員さんから直接注意を受けたこともある。
コロが送迎の車の中からランドセルを背負うことができなくて、「ランドセル、重いよーっ!持てないよーっ」と言っていたので、私が車からランドセルを受け取ろうとしたら。
「コロくんはいっつもこうなんです!デイの玄関でもいつも”持って~”って言うんですけど!他の子もいる手前、特別扱いはできませんので
」と、結構キツめな口調で怒られてしまった。
も、もしかして、お母さんが甘やかすからこうなるんですよってこと…??
超絶ショックだったが、私も口に出して反論するのが苦手な方なので、「あの…コロは体が小さくて、ホントにこのランドセルの重量だと重すぎて運べないんです…。こちらも対策を何とか考えますので。申し訳ございません。」としか言えなかった。
だけど、モヤモヤする。
どうしても「コロに頑張らせます!」って言えない自分がいる。
10回やって、5回ぐらいできるなら、頑張らせる意味はあるのかもしれないけど。
10回やって、10回ぜんぶできないなら、そもそも目標が間違ってるんじゃない?
私は、自立の第一歩は【自分で出来ないことは”出来ない”と他人に説明できる】ことだと思っている。
そうしないと、適切な支援に繋がることができないから。
支援する側だって、この人は何が出来て、何が出来ないかを知ることって、すっごく重要な情報だと思うのだ。
母は甘いのか。これは我儘なのか…(涙)
ああ、モヤモヤする。
なるべく穏便に対策を考えようっと。