東京芸術大学の美術館で開催されている【特別展 あるがままのアート -人知れず表現し続ける者たち-】を見に行って来ました。
Eテレで夜にひっそりと5分間だけ放送されている【no art,no life】という番組の大ファンで、いつか実物を見てみたいと思っていたので、願ったり叶ったり!
コロナウイルス感染が広がっている影響で、完全予約制ですが、ネットで簡単に予約することが出来ました♪
しかも入場無料
結構家から遠いけど、行かない理由なし。
夫に話したら、「全然興味ない。」というので、息子と自宅でお留守番してもらいました。
興味ない人と行くなら、一人で行きたい私。
電車を乗り継ぎまた乗り継ぎ、ようやく最寄りの根津駅に到着したのですが、そこからの道が複雑過ぎて、徒歩10分のはずが、20分以上かかってしまい、予約時間を数分過ぎてしまいましたが、入場させて頂きました
障害のある方たちが製作した、生き生きとした、瑞々しい、時には苦悩が込められている作品の数々にただただ圧倒されたひとときでした。
松本寛庸さんの世界地図。とにかく細かく色を緻密に置いていくアート。色使いが非常に美しいです。
長恵さんの天使シリーズ。ピザの箱に描かれています。
ハンドベルを持った独特な天使が愛おしいです。
その中でも、一番私が圧倒されたのは、戸來貴規さんのアート。
これ、何だと思いますか?
作業所のスタッフの方が戸來さんの字だと何年目かに気づいたんだそうです。
あくまで私の想像ですけど、これが日記だと気づいた時のスタッフさんの感動って物凄かったと思うんです。
「あっ、コレ文字と数字なんだー!!」って。古代壁画の字が読めた時のような驚きと感動があったんだろうな…と。
他にも沢山のアートに囲まれて、とっても幸せなひとときでした。
これらのアートは「人知れず表現」されているため、人に見せたいと思って作られていません。
自分のためのアートであり、アートが彼らの日常なんですよね。それを家族や生活を支える誰かが気づいて守ってきたものなんです。
そんなアートだからこそ、見る者を惹き付けるのだろうなとしみじみ思った帰り道でした。