ASDの息子が生まれて明日で6回目の誕生日を迎えます。
子育てに沢山の困難がありましたが、悩みと共に沢山の方々にアドバイスを頂きながら、どうにかここまで来ることができました。
頂いた言葉の中で、いくつか印象的なものがあるのですが、特に「その悩みは【子供の悩み】なのか【親の悩み】なのか、キッチリ区別して考えた方がいいよ」という保育園の先生の言葉が、時折私に降りてくる時があります。
子育ての悩み。たくさん。たくさん。
【オムツが取れない。】
息子は全然困っていない。むしろ僕はオムツじゃなきゃ困ると思っている。
「布パンツにしてみたら?」とか「トイレに座ってみたら?」の言葉の方が彼にとってみたら迷惑かもしれない。
困っているのは私。
就学に差し障りがある。オムツ代がバカにならない。周囲にもうオムツしてる子いない。
実際、オムツ登園OKの保育園では、誰も息子を責めないし、オムツを無理矢理外せとも一切言われず、息子は楽しく保育園に通っています。
【椅子に座っていられない】
保育園のお遊戯や紙芝居で、みんなが椅子に座っているのに、息子は寝転がる。
困っているのは私。もしくは保育園の先生。
みんなと同じように話が聞けないのは困る。
息子が困るのは、先生が彼の手をしっかり握って椅子に座らせている時。
僕はそんなの興味ないのに。無理に座らせないで。電車の本、見せてよ。
彼の様子を見ていると、そんな事を言いたいんじゃないかな、と思う時があります。
実際、どうしても席に座っていられない時、少し離れて好きな絵本を見ている時の息子は凄く穏やかで幸せそうに見えます。
【偏食が酷い】
息子は豆腐とふりかけご飯しか食べられません。
困っているのは私。栄養が偏る。成長に影響が出ないか心配。ジジババが好き嫌いは良くないとウルサイ。
息子は、毎回美味しそうに豆腐とふりかけご飯を食べ続けています。
……要するに、息子の行動で困っているのは殆ど親の私だということ。健常児と比較して絶望しているのは私だということ。
もしこれが、日本のように画一的な教育を行う国じゃなくて、特性を理解して、息子の好きな事をとことんやらせて貰える所があれば息子の悩みはずっと少なくなるのでは!?
そんな夢物語を妄想しますが、ここは日本。我が家の周囲にそんな教育施設は無く
ああ、あと3年ぐらい今の保育園に置いてくれないかな……とまた良からぬ妄想を繰り広げてしまうのでした
今ある環境と、息子の特性と、私のキャパシティと。
無いものねだりしても仕方がない。
今持っているもので折り合いを付けていくしかないんですよね