先月頭、母の要介護認定の判定が下り

地域包括支援センターさんと面談をしました

 

 

 

その際、父の言動に気になることがふたつありました

 

 

ひとつめは

父が人に厚意を押し売りするような態度を取ったこと

 

父は面談に備え

社会福祉士さん(ソーシャルワーカー[SW]さん)のために

当日朝、暑いなか

ペットボトルのお茶を6本ほど

歩いてコンビニに買いに行き

冷蔵庫で冷やしていました

 

いざ面談が始まり、和やかに話が進むも

SWさんが飲み物に口をつける気配がありません

 

頃合いを見て勧めたところ

コロナ感染予防対策の一環として

また施設の規定により

訪問宅で供された飲食には手を付けないという決まり

(つまりコンプライアンス)があるとのことで

丁重に固辞されました

 

私も事情を理解し、そのまま面談続行

 

さて、面談が終わると

父はお礼の言葉とともに

ペットボトㇽのお茶をビニールに入れ

「事務所に帰ったら飲んでください」

と言ってSWさんに手渡そうとします

 

SWさんが改めて

訪問宅でものをいただいてはいけない規則なのです

と笑顔で柔らかく申し訳ない口調で固辞されたのですが

 

「それはわかるけれども!

朝早く歩いて買ってきたんだから!」

 

と、なおも強引に手渡そうとします

 

わかるけれども、ていうか、1ミリもわかっていない!

 

SWさんが、ここでいただいてしまうと

勤め先のルールに違反することになり

辞めないといけなくなってしまうからと

恐縮して改めて固辞されると

 

「そうは言っても!もらってくださいよ!」

 

 

厚意の押しつけを止め

コンプライアンスを理解してください

 

と言って通じる人でもないので

かみ砕いて伝えました

 

もらえないと何度も言ってくれているのに

お父さんが無理強いして

SWさんが辞めることになってしまったらどうするのか

 

折角ご縁ができたのに、うちに来てもらえなくなって

お父さんだけでなく家族のみんなが困ることになる

 

はっきり断ってくれて、逆にありがたいこと

これからも安心してお世話になれる方である

 

 

父は不承不承といった様子で手を引っ込め

家族3人でSWさんを見送りました



 

ふたつめは

肝心の父が面談の内容をあまり把握できていなかったこと

 

父は加齢性難聴により左耳が聞こえづらいため

あらかじめ父と相談して

SWさんの席を父の右側にしました

 

その際、父の背後から食卓に向けて

扇風機の風が当たるよう準備しました

 

 

父が両耳に集音器を装着した状態で面談が始まったのですが

面談を終えた父が言うには

父の後ろに置いた扇風機の音を集音器が拾ってしまい

真隣にいるSWさんの話がほとんど聞き取れなかった


話を止めてしまうと悪いし

(私が)メモを取っているから

言い出さなかった

 

そう言うのです

 

 

このようなことが前にもありました

私が脳神経外科で母の認知症テストの結果を聞くのに同席したときも

父の集音器の調節がうまくいかず

(医師の声がハウリングしてしまっていた)、

声がよく聞こえないという風に父が耳に手を当てたときがあり

それを見た医師は声を大きくして話を続けました

 

後で父の話を聞くと

医師が声を大きくした途端にハウリングが酷くなり

さらに聞こえなくなった

声を大きくしたら聞こえるというものではなく

低い声でゆっくり話してもらえたら聞こえたのだけど、というのです

 

ちなみに私はその医師が声を張り上げる感じで話す様子を見ていて

1ミリもいい気持ちはしませんでした

大きな声で話せばいいってものじゃないし

何より父は相手に聞こえづらいと伝えるたびに

あのような態度を取られるのかと想像し、

勝手に悲しくなっていました

 

 

そのような出来事があったからこそ

この日は事前に座る位置を調整したうえ

集音器の調子が悪いときは、

話の途中であっても遠慮せずに話を止めてほしいと

父に伝えていたのです

 

母の介護関連の面談、通院などについては

私がその内容をメモというか議事録にまとめ

父と弟妹にメールしているのですが

私としてはまだまだ元気な父に

主体的に関わってほしいというのが私の気持ち

 

その一方で、相手の声が聞こえづらいために

相手にもう一度聞き返したり

増してや話し方を工夫してほしいとお願いをすることは

父にとってもさぞかし心理的負担が大きいことでしょう


普段飲むことのないペットボトルのドリンクを

SWさんのために朝早くわざわざ歩いて買いに入った父の気持ちも

痛いほどよくわかる

 

何より、父がどのような気持ちで思いで老いと折り合いをつけ

毎日を過ごしているかと思うと

涙が出てくる

 

いずれにせよ、どちらの出来事も

父がSWさんを大切に思う気持ちの表れ方だったと思うので

責めるような類のものではない

 

そばにいるとエネルギーを使うけれど

父の道はいずれ私が通る道

 

 

 

ところで人は相手から「声が聞こえない」という仕草をされたときに

大きな声を出せば届くと思いがち

私もそうでした

でも、それって思い込みなのですよね

 

↓↓加齢性難聴の方の聞こえづらさが

  音声を使って体感できます