今月初め、第8回横浜トリエンナーレへ行ってきました。

横浜美術館を中心に近隣に展示場所がいくつかありましたが、横浜美術館のみ訪問。

作品の多くは、現代のさまざまな分断をテーマにしたもの。
館内の広々とした空間で自由に生き生きと呼吸していました。
 

 

 

(上)トマス・ラファ:ロマ人に対する民族主義者の抗議

(下) ジョシュ・クライン:生産性の向上

 

トマス・ラファの映像作品は衝撃的でした。

中央ヨーロッパの普通の市街地で、いわゆる極右の人々がロマ民族を攻撃し、そこに介入する警察隊の様子を映したもの。

モニターに静かに映し出される、現実とは思えない暴力の風景。

 

 

このほか、1980年代半ばにイギリスで起きた炭鉱労働者と警官隊の衝突の映像がありました。

労働者らがマギー(当時のマーガレット・サッチャー首相の愛称)と叫びながら政権と警察隊に抗議を続ける風景。

迫力のある映像だと思っていたら、ドキュメンタリーではなく、実際の出来事の再現作品でした。

(ジェレミー・デラーによる労働と社会的階級をテーマにしたもの。)

 

実はこの映像がかなりエネルギッシュで、そこでこちらのエネルギーをかなり使った気がする。

 

 

 

閉幕前日、横浜美術館の壁画を観てみました。

この壁画は、毎日少しずつ描き足され、上描きされていく不思議な動的作品。

 

 

 

車付近に、絵を描く皆さんがいらっしゃいました。


また3年後を楽しみに。