父が先日、診察を渋る医師に強くお願いして体調不良を診てもらったところ新型コロナ陽性が判明、薬は出してもらえず寝たら治ってしまったという話。

 

父から話を聞いたときには話の珍妙さに笑ってしまいましたが、その後、診察時の医師の対応などを知り腹立たしさが募ります。

一部、表現を不快に思われる方がいるかもしれません。

無理せず、この時点でこちらで回れ右していただけたらと思います。

 

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先日、父の誕生日のお祝いに実家を訪れました。

大晦日以来の訪問だったため、両親の近況報告などいろいろ話を聞きました。

父が今年に入り新型コロナに罹っていたことを聞いたのは、このときが初めてでした。

 

体調が悪くなり、徒歩圏内の内科クリニックを受診したところ、医師に診察を断られた。

「●●さんはうちが掛かりつけ医ではないですよね。自分の掛かりつけ医を受診してください」と。

 

これに対する父の言い分。

「いつも掛かっているところはバスや車でないと行けないんですよ。

今とても体調が悪くて大変だから、昔お世話になっていたこちらに来たんです。

診てくださいよ!」

 

果たして、医師は検査を行い新型コロナウイルス陽性が判明。

でも、医師は「新型コロナは出せる薬はないので体調がよくなるまで安静にしていてください」とだけ言い、診察終了。

結果として、父は寝たら体調が回復。

 


「医師が自分よりも若い人だから、診てくれるよう強めに主張してしまった」という父の言葉には眉を顰めましたが、少しずつ物忘れの進む母をひとり留守番させ、体調のしんどいなかクリニックに歩いて辿り着いた父は必死だったのだと思います。

 

話を聞いたときは、寝て治ってしまった父の健康ぶりに思わず笑ってしまいました。

ただ、改めて振り返ると医師の対応に突っ込みどころがあり、じわじわと腹が立ってきます。

 

ひとつめは、「自院を掛かりつけとしていない患者は診ない」という医師の言葉について。

父には掛かりつけが変わるに至った理由があります。

6年前に発症、回復した脳梗塞の経過観察を、2カ所の医療機関で続けています。

内科の診察はその医療機関で一緒に受けるようになったため、そのクリニックには足が遠くなったというのが、その理由です。

それを説明しろとでもいうのでしょうか。

 

ふたつめは、「新型コロナに出せる薬はない」という主旨の医師の発言について。

いまは治療薬がいろいろ出回っています。

仮に院内処方で薬の在庫がないという意味であったのなら、処方箋を出してほしかったです。

 

今回の件で父の言い分だけを信じるつもりはありません。

(父がそのクリニックに通っていた当時の医師との関係性は不明。)

ただ、医師には最後まで父の診察にかかわりたくない何らかの理由があったように窺えます。


もし父が重症化するなどしていたら、私はその医師に対する怒りで発狂したかもしれません。

でも、父の健康と寝て治ってしまったその幸いに感謝して、気持ちを昇華させたいと思います。