#3/5の続きです。
 
 
10月10日日曜日
 

夜中ずっと続いた頭痛も、朝にはずっかり治まりました。


1階の広間から眺める朝日

 

快晴です。

 

 
朝食
ご飯の進むお菜。
お味噌汁に入っていたムラサキダケ、珍しいキノコだそうで初めていただきました。
 
相部屋だったソロ登山の女性ふたり、食堂でご一緒したご夫婦のお話が楽しかった。
御嶽山をはじめとする長野の山々や、御嶽教のこと。
 
長野の山が好きな方々で、異口同音に「富士山は登る山ではない、見る山だ。富士山ほど登ってつまらない山はない」と。
八ヶ岳の麓で生まれ育った私の母と同じことを言うので、笑ってしまいました。
 
また、ご夫婦からは御嶽教について少し伺いました。
ご主人のお父様が生前、御嶽教の先達をされており、信者を連れて御嶽山に登り、お座立てをすることもあったとのこと。
お座立てとは、恐山のイタコのように、神や亡くなった方の魂を下して語る御嶽教の儀式をいいます。
御嶽教の講者の方々が夏に御嶽山を登るので、その頃にここに来れば、御嶽教の話を聞けるかもしれません。
 
 
山荘の窓辺から雲海を眺めることのできる贅沢
 
 
外に出ると槍ヶ岳がみえます
 
 
8時過ぎ、山荘の方にいとまごいをして出発。
同じ部屋だった女性と、三ノ池からトラバース道を伝い女人堂へ向かうルートを進みます。
 
 
賽の河原(サイノ河原)
 
三ノ池
コバルトグリーンの水
 
 
 
 
飛騨山頂をみながらシフォンケーキをいただきました。
五ノ池小屋の住所は岐阜県高山市。
高山市に来たのは中学の修学旅行以来です。
 
 
四ノ池を経て三ノ池に向かいます。
 

 

 

四ノ池

 

苔が蒸した湿地となっています。

三ノ池とは様相が大きく異なります。

 

 

 


 

 

 

三ノ池の水はそのまま飲むことができます。

角のないまろやかな味。

持ち帰る登山者も多く、わたしも1Lほどいただきました。

 

この水は御神水といわれ、腐らないそうです。

お清め、健康祈願などの祭祀に使われ、この水を売るためにここまで汲みに来る方もいるそうです。

 

 

続く