1995年から1997年頃に観た映画作品(北米編)のメモ書き。
旧ホームページ閉鎖に伴い、こちらに移しました。

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ジム・ジャームッシュ (Jim Jourmoush)
米国を代表する映画監督
小津安次郎をこよなく愛す

Mystery Train
永瀬敏行・工藤夕貴の存在感が際立った作品。
ホテルフロントのスクリーミング・J・ホーキンズと工藤のやり取りがオカシイ。

Stranger Than Paradise
モノクロスクリーンと、かったるい音楽が印象的。
ジョン・ルーリー演じる青年、従妹、友人によって紡がれる時空間。

人に勧められて観た後、その人に感想を伝えたら
「あの映画って、ハッピーエンドだよね」
とその人が言った。
ああいうハッピーエンドもあるんだな。
あんなハッピーエンドでもいいんだな。
ひどく救われた思いがしたのを思い出す。

Down By Law
3人の脱獄囚のロードムービー
音楽は脱獄囚の一人を演じるトム・ウェイツ

Night On The Planet
タクシーの中で展開するストーリーの数々
運転手と乗客のオムニバス

Mike Mayers
オースティン・パワーズ
オースティンパワーズ・デラックス

AOL試写会で観たデラックスでは、
お下劣さ・くだらなさがさらにヒート・アップしていた。
米国を見下す英国人上司もこの映画を大絶賛、曰く
「マイクマイヤーズはイギリス出身だから
ギャグがとてもツボにハマルんだよね」
その友人であるスコットランド人は
映画館に10回も通ってしまったらしい。

Robert Artman 米
Short Cuts '95
Raymond Carver 原作の映画化
カーヴァーの数本のストーリーが映画の中で見事に交差する
その違和感のなさが凄い
キャスティングの意外さも見物
ヒューイ・ルイスが警察官ですよ。
トム・ウェイツが失業中のぐうたら亭主(これ違和感ナシ!)
アンディ・マクドウェルはひき逃げされた息子の母親
改めて原作を読むのも面白い。

グレッグ・アラキ
Living Aid -- ゲイ・カップルの逃避行
The Dume Generation -- 3人の男女の破滅への逃避行
こんな顛末でいいのかな。

Rally Clark 米
Kids '95
Sex、ドラッグ、暴力に溺れるNYキッズの
荒廃する日常を描いた青春映画
プロデューサーと出演者の一人クロエ・セヴェニーは
この作品を通じて公私共にパートナーに

Twelve Angry Men (12人の怒れる男)

オリバー・ストーン
Natural Born Killers
ストーリーが乱暴的でなかなか馴染めないけれど
実写とアニメの交錯が心地よい

ハル・ハートリー (Hal Hartley)
Trust Me / Simlpemen
Amateur (愛・アマチュア)
淡々とした時間を紡ぎ出すラブストーリー

Flirt
三つの都市で同じ物語と台詞を使って展開するオムニバス
東京編に出演の二階堂美穂はこの作品をきっかけに監督と結婚

クェンティン・タランティーノ
From Dusk Till Dawn 米'96
予想外のストーリー展開に途中からついて行けず
なぜ吸血鬼が出てくるの?

Four Rooms
うーん、エログロならば徹底的に突き抜けてほしい

Vincent Galo
Buffalo '66
ビンセント・ギャロが監督・主演・音楽をこなした作品
辛辣で可笑しくそしてカッコ良い

アキ・カリウスマキ
GO! GO! Las Vegas
出演のビンセント・ギャロに期待して観たものの
Buffaloほどの辛辣さがなく期待外れ
連れの友人はご満悦でしたけどね

Easy Rider

The Adventure of Priscilla, Queen of the Desert
邦題: プリシラ
ドラッグクイーン3人のロードムービー!

Manny & Lo
邦題: のら猫の日記
ジム・ジャームッシュの映画制作に関わった女性の初監督作品
姉妹のロードムービー
妊娠したローティーンの姉とその妹が出産に備えベビー用品店を襲う
誘拐された店員の中年女性と姉妹の奇妙な交流

CUBE
日本にこのようなコンセプトの映画はあったろうか

 
Moonstruck 月の輝く夜に 米'87
婚約者の弟とオペラに出掛けるシェールの装いは美しい
塩野七生の著書の中でこの作品に関する批評がされているが
それも面白い

Luc Besson
Nicita
荒削りで本能のままに振舞う術しか知らないようなニキータ
こういう女優さんを探すのって難しいんだろうな

Leon
殺しを生業とする中年男と少女の愛

Fifth Elements
字幕で楽しみたい作品
Sci-Fi が苦手な人もきっと楽しめます

Josh Greenfeld
Harry and Tonto
監督は芥川賞作家米国在住の米谷フミ子さんの夫
社会生活を引退した男と愛猫のロードムービー

Steven Soderberg
Sex, Lies and Videotape
ラブシーン皆無、だのに重く濃厚
そしてハッピーエンド

Joel & Ethan Cohen (コーエン兄弟)
Fargo
実際にあった出来事をコーエン兄弟が映画化
婦人警官役の女性の演技に対する評価が高かった
確か、ケン・ローチの作品にも出演していたような。
んー、前評判を聞いて期待しすぎてしまった

Wayne Wang
Smoke
都会の孤独を生きる人々の物語
ココ!という泣き所でお約束通り泣けた

Blue In The Face Smoke '95
制作中に生まれたエピソードにより構成されたSmokeの番外編ともいえる作品
さり気なくそしてスポット的に現れる有名人を探すのも楽しいか。
ジョン・ルーリー/ジム・ジャームッシュ/マドンナ/マイケル・J・フェニックス/ルー・リード etc...

第三の男

Alfred Hitchcock
裏窓 / 鳥 / 北北西に進路を取れ / サイコ