以前書いた 『海の群星(むりぶし)』を読了。

海の群星(うみのむりぶし)

この小説では、前近代的な漁師の世界、理不尽な人身売買が
描かれているだけでなく、沖縄の歴史や文化が
民俗学の観点から書かれている。

人身売買という過酷な世界に生きざるを得なかった主人公。
そして自らも人身売買の犠牲となり、
やがて親方として人身売買を手掛ける側にまわり
戦後に人身売買の罪で法に裁かれる雇い主。
この二者が丁寧に描かれているのが印象的だった。

実はこの表紙の主人公を演じている荒井紀人さんが
同じ中学の出身(私よりも年上)で
このドラマ放映後(私の中学時代)に
学校通信に短いコメントを寄せていた。

そのことが何となく記憶の片隅にあったのだが
今回色んな偶然が重なって原作を読むことができた。
長年気に掛かっていたことがすっきり解消した気分だ。

沖縄の文化を知る一助となる一冊。