幽明遥けく隔つとも -5ページ目

幽明遥けく隔つとも

下手の物好きでユンジェ小説頑張ります!



七夕の日

ここ何年かは同じ願い事をした


叶うことはなかったけど

いつか叶うんじゃないかって毎年この日に願いを託した



2013.7.7 この日も 俺は願った

去年 チャンミンと2人願ったように今年も…


そう


『いつか5人で――― 』












「―――ヒョンっ…」


「ヒョンっ起きて下さい!」


「んっ…どした?チャンミン…ねむ…」


「あぁ!もうこんな時間じゃないですか!起きて!起きるんですよ!ヒョン!」


いつも以上にうるさいチャンミン

寝かせてくれないかな


疲れてるのに


ライブ終わりでそっとしておいて欲しいのに

背中だってちょっぴり痛い


ホテルに帰ってきて

もう寝るだけなのに…


今年はホテルだから笹も飾りもない


願いごとは頭に描くだけ


どうして起こすんだよ


起きるの面倒くさいよ


寝たいよ…


「おやすみ…チャンミ「起きろぉ!!!!!!!」」


…泣きたい


「あぁもうだらしない格好して!今日は皆で飲もうって約束したじゃないですか!

もう皆待ってるんですよ

あ、ほら電話だ…はい!ラウンジで?もう?いや~バカヒョンが寝てて…


え?代われ?


ヒョン!!!」


「ん~…」


電話?

ラウンジ?

皆?

誰?


キュヒョン?


「誰~…」


「誰?切れられますよ?あなたの愛しいジェジュンですよぉ!」


は??


は??


はぁ?????


今っなんって…


「ジェジュンヒョーン…ユノヒョンは電話に出れませっ…わっ!!」


「ジェジュン!!!!」

俺はチャンミンから携帯を奪いとった


電話の向こうには確かに俺のジェジュンが居た


『ユノー!!早くこいよぉ!!オレ待ってるのに…』


「行く!行く!!そっこうで行く!!あと5ふっ・・3分で行く!!!じゃ」


(―――Pi )


「チャ!ジェジュがっ!ラウンジで…だ…大丈夫かな!あいつ」


「行きましょうか」

慌てる俺をよそにチャンミンはしっかり用意を済ませてた


俺は慌てて服をただして変装のためのサングラスをかけようと―――


「要りませんよ」


は?


「必要ありませんよ そんなもの 行きましょう」


サングラスを奪い取られて唖然とする俺の腕を引きチャンミンはスタスタと歩いた


チャンミン?


ラウンジにつくとそこには普通に何人かいて

俺は隠れるように少し身をかがませた


そしたらまたチャンミンが「猫背!」って怒る


でももっとビックリしたのは


「ユノ!チャンミナ!!」


こっちこっちとブンブン手を振って俺たちを迎えようとする…


ジェジュン、ユチョン、ジュンスの姿がそこにあったことだった―――



個室でもない

普通のホテルのラウンジで


どうして…


「ユノヒョン?行きますよ?」


どうしてチャンミンはこんなに平然としてるんだ?


「久しぶり~!今日ライブ見てたけどやっぱりかっこよかった~!!!!」


手を握りあって

肩をぶつけあって


「何飲む?」


「僕はワインですね」


「出た!ギュライン!!」


笑い合って


誰も…隠れてなんかいなくて―――


「ユノ?どうかした?」


ジェジュン…


「夢かな…」


「え~何言ってんの??」


「どうかした?」


「ユノがおかしいんだ 夢かなだって~」


「夢~??オレたちいつもこうやって飲んでるじゃん♪」


…いつの話だ?

いや…今までだって一度もこんなこと…


どうして誰も騒がないんだ?

どうして誰も…


「でさ~!!」


大声でしゃべったって


「東京でライブしたでしょ?そのとき―――」


俺たち5人が笑い合ってたって


「ユノ♪」


ジェジュンが俺を見つめてたって


「ジェジュン…」


「ん~??」


「好きだ」


「ユノー!!!!オレも好き!!!!」


「このバカップルわ!」


「いつも通りだね」


「うきゃんきゃん」


――― 誰も 何も言わない





『ユノ』で『ジェジュン』で『ユチョン』で『ジュンス』で『チャンミン』だけど

『友達』で『親友』で『兄弟』で『家族』みたいに


ただ――― 過ごした


サングラスもしてなくて

個室でもなくて

身内だけじゃなくて


何も気にしないで


しゃべって

食べて

飲んで


笑って…


当たり前の時間を過ごした


やりたくて

でも絶対出来なかったこと


――― ありえない…な




ちょっとごめんと

酔いを醒ましてくるとジェジュンと2人席をたった


「ユノ?まだ夢だと思ってるの?」


「ジェジュン…ありえないんだよ こんなこと」


「ありえない?」


「うん 幸せすぎる夢 見てるのかな俺」

席に座り楽しそうにしゃべりあう3人を見つめた


「…泣くなよ ユノ」


「泣いてない」


「そ?」


「夢だろ?これ」


「夢じゃないよ」


「そ?」


「真似しないでよ」


「ユノ…」

ジェジュンが首に手をまわす


自然に口づけを交わすと

ジェジュンが背中を撫でてくれた


「痛いの痛いの飛んでけー!!


ユノ…無理すんなよ

体 大事にしろよ?」


大丈夫だからね


大丈夫だから


そう言って撫でてくれた


夢でもいいか


こんな幸せな夢なら

夢でもいい


「ジェジュン」


「ん?」


「ここに『痕』つけて?」

首元をトントンってする


「えっ…」


夢ならいっそいつもしないことをしよう


「ほらっ…こうやって―――」


(チュ)


「ユっ!!オレ明日さつえっ!」


どうせ夢なんだから―――


ふーっもう!

ってジェジュンがほっぺを膨らませて

しょうがないなって…


(チュ…)


俺の首筋に紅い痕をつけてくれた


「ふふっ」

「あっは♪つけちゃったねー」


幸せな時間だった―――



時間にしたら1時間くらいだったかもしれない

それでも俺も皆も満足そうで

『またな』って

『またね』って自然に出た言葉は

本当にまたすぐこうやって会えるんじゃないかって錯覚してしまいそうだった


帰り際チャンミンはジェジュンに何か小言を言ってるみたいだったけど

きっと一生分からないだろうな


抱きしめた3人は

すごくあったかかった


部屋に帰ってすぐに寝た

夢の続きをもっと見てたかった


ずっと


ずっと…








「起きて下さい」


「ん…」


「起きろ!ヒョン!!」


(―――ガバっ)


「ジェジュン!」





…寝起きに見たチャンミンの顔には

『朝っぱらから何言ってんだ?このヒョンは』って

全面に書いてあった


やっぱり―――夢だった


当たり前だ


それでもいい夢を見た


何年越しに叶ったんだろう


やるな『彦星』と『織姫』!!


ニヤニヤがばれたのかチャンミンが俺の前にまだ居る


「チャンミン♪いい夢見たよ!聞きたい?」


「結構です!それより うわっ!」

チャンミンに飛びつくと俺は昨日の夢を話始めた


チャンミンは終始うざそうだったけど


『去年は会えなくて残念でしたからね

今年はまぁ夢の中ででしたけど会えて良かったんじゃないですか?』

なんて可愛くないこと言ってた


お前すっごく楽しそうだったぞって言ったら

また怒るかと思ったチャンミンは―――笑ってた


いい日だった

七夕って最高だ

来年もお願いしよう


『いつか5人で友達のように過ごしたい』


「よっし!今日も頑張るぞー!!!!!!

おっ!もしもし?ジェジュン?俺昨日ね――― 」








(番外編)①


「ジェジュンヒョン…」


『はい…』


「なんですか?あのユノヒョンの首の痕は…」


『…すみません』


「僕は『夢設定』お願いしたはずですよ?お??」


『だってぇ~ユノがぁ~夢だから~痕残せって~

可愛いよね~!あっは~♪♪』


「……」


『…ごめんなさい』




(番外編)②


「チャ!チャンミン!!」


「はい」


「こっ!これ!!」

(例の痕をメイクさんに指摘され発見したユノは

嬉しくてたまらくなってチャンミンに報告しにきました)


「あ~虫さされですね」


「へ?」


「昨日でーーーっかい虫が飛んでましたから」


「いやっ!これはだな!昨日ジェ「虫さされだ!」…はい…」





(番外編)③


(ネットサーフィン中のユノヒョン)


「チャ!チャンミナ!!」


「…はい」(嫌な予感しかしない)


「これ!!」


(ジェジュンの首に痕が!!!もしや密会か…!?)


…ジェジュンヒョンめ 絶対わかってやったな…

(首元ぱっくりTシャツ着用)


「やっぱり昨日のは夢じゃ「ヒョン」」


「ん??」


「ジェジュンヒョンも虫に刺されたんですね」


「は??」


「虫の多い季節になってきましたね」


「いやっ…これは…」


「これでも塗っておいたらどうですか?」(キンカン)


「チャンミン昨日の夜って―――」


「はい!おやすみなさい」


「おっ…おやすみぃ…」





ヒョン

これはね去年僕の願いごとを一緒に叶えてくれようとしたお礼ですよ


夢のほうがいいんです


いい夢だったと思えるくらいが


今の僕たちにはちょうどいいんです


普通を過ごすことが難しい僕たちだけど

普通に過ごしてみたいと願うあなたの願いを叶えることは出来ましたか?


あぁ

ラウンジの人たちはエキストラです

お願いしました


そのくらいしないとリアリティがないですからね


来年はどうしましょうか?


今度こそ本物の彦星と織姫に願いを叶えてもらいましょうか?

もうそろそろいいんじゃないですかね?


5人そろって


きっと また 笑い合える日が現実になっても―――






                        『夢かまぼろし』――― 七夕記念小説 Fin












■アチャのひとり言■


ま…間にあいました☆七夕に♪

といっても七夕小説になったのかは疑問ですが…

読み返すとよく意味がわからない(>_<)


去年の今日は最悪な日々を過ごす中でユノ&チャミに逢えるという奇跡を起こしてもらいました♪

今年は穏やかに過ごすことが出来ています(*^^)v

幸せです☆


『どうかどうか

私の知りうる限りの皆さまがずっとずっと幸せな日々を過ごせますように―――』


心を込めてお願いしております♪


それでは


アチャ♪♪