幽明遥けく隔つとも -36ページ目

幽明遥けく隔つとも

下手の物好きでユンジェ小説頑張ります!


さて・・・なぜこの5人は食材を買い
自身で料理をしているのか・・・

『太子』なれば暖かいご飯が何も言わずとも
部屋に運ばれ一口食べれば次のものが・・・
という生活だろうというのに

それにはわけがございました


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『ジェジュン太子様 お食事の時間にございます』

『ありがとう♪』

『ジェジュン太子 ありがとうという言葉は不要です
「うむ」やまたは無言で結構にございます・・・』

むうっとするジェジュン
そのほっぺをジュンスが面白がってつつきます
ユチョンは相変わらず幸せそうに笑って

ジェジュンは地位も名誉もお金も何もいらないといったかわりに
もらったものがありました

それは『人』にございます

4人の信頼おける幼馴染を自分の側近として
置いてほしいと
最初で最後のわがままだと
多くの反対を押し切り
『ユノ』
『ユチョン』
『ジュンス』
『チャンミン』の4人をそばに置きました

ですのでいつも5人は同じ食卓につきました

本来ならば主従関係があり
太子が食事をするときは
彼らは食事をすることはあってはならないのですが

これもまた太子が
「一緒に食事するんだ!」と絶対ゆずらなったためこうなったのです

この日も同じように和気あいあいとした雰囲気の中食事をしておりました

皆がスープを飲もうとしたそのとき
一番初めにその異変に気づいたのはユチョンにございました

『・・・ちょ・・・これ!!!ジェジュン!!!!飲むな!!!』

『え・・・?』
ジェジュンがスプーンに口をつけようとしたそのとき
とっさに反応したユノがスプーンごと器をたたき落としました―――

床に落ちた銀のスプーンは変色し黒味がかった色に・・・

(…毒)

その場にいた誰もが凍りつきました
あきらかにジェジュンを狙った悪行に怒り狂ったのは

またユノにございました・・・

『誰だ!!!誰の仕業だ!!
・・・こんな!こんなことしやがって!!!』

震えるジェジュンの肩を抱きしめるジュンス―――

落ちたスプーンを忌まわしげに見るユチョン―――

冷静なように見えて目が怒りに満ちているチャンミンは
配膳してきた女中に
『毒見はなかったのか・・・』と問いただしておりました

なんとか犯人を見つけ出そうと必死になる4人をとめたのは
他でもないジェジュンでした
『大丈夫だよ』
『いいんだ犯人探しなんて』
いいんだよ?そう言ってつらいくせに悲しいくせに笑うジェジュンに
四人はただ黙って頷くしかありませんでした

(  犯人なんて…数えきれないくらいいる
   ジェジュンに消えて欲しいと願ってるやつなんて
   この世界にいくらでもいる

   ただ『生きてる』だけなのに
   ただ『笑ってる』だけなのに

   それすら許せないと思う人間が…   )

(  ジェジュンを守りたい )

(  ジェジュンに笑っていて欲しい  )

誰にも答えをもらえず
誰の仕業かもわからない
だからただ4人で考え
そしてジェジュン太子に申し出たのです

『ジェジュン・・・誰がお前を狙うかわからない
せめて食事だけでも安心して出来るよう
俺の家で飯は食わないか?』

ユノに家族はおりません
(この話はまた後日…)
愛馬テプンと共に町から離れ山に小屋を構え暮らしております

『まぁ…ちょ~っとここからは遠いけどな?』
頭をかきながらユノがそう伝えたところ

ジェジュンはその心遣いをすぐに受け入れました

なによりユノの家に気兼ねなく行けるのです
それだけで
『ラッキーだったね♪』なんて今回の事件を前向きにとらえてしまわれました

『ばか・・・狙われてんだって・・・』
ユノの心配をよそに

『オレがご飯作ったげるよ♪』
な~んて言って腕をからませる

『…僕たちも一緒ですからね?』
なんてチャンミンの言葉耳に入っているのかいないのか・・・

目の前でイチャイチャする二人は
それはそれは幸せそうにございました

『新しく茶碗とお箸買う?』

新婚夫婦のように
幸せそうにございました―――