優しい自分たちの主を守る為にどうすればいいか―――
4人はそれぞれ役目を考えました
運動能力に長けていた『ユノ』は武術を鍛え
人あたりが良く話上手な『ユチョン』は諜報力に長け
『チャンミン』は勉学に努め、ジェジュンの教育係をしておりました
天使のような笑顔をもつ『ジュンス』は子供たちからの人気を得て遊び…
遊び?
まぁジュンスは3人とは違いましたが
とてもとても人気があったのです
何か役割は?と聞かれれば
彼は『癒し』担当と言ったところでしょうか
頼めば歌を歌ってくれる
その歌声は人々をいやしてくれる
誰かが落ち込んでいれば
なんでも笑いに変えてくれる
彼の周りに行けばいつだって笑顔になれる
不思議な男にございました
4人はいつだってジェジュンを思いました
ジェジュンも4人を…
いえ…
3人を思い
1人を想っておりました―――
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「で?どこの城主に推薦されると思う!!っと!」
ユノが聞けば
「どこでもいいよぉ!!っとぉわ!!」
ジュンスが答え
「…楽しいとこがいいよね~~~っとぉ!!!」
ユチョンが答えた
「あなたたちは…黙って薪割りできないんですか?」
そばで割られた薪を集めながらにらみをきかせるチャンミン
「頑張ってるだろ!?っと!」
「…あたりまえですよ」
おぉ…怖い
えぇえぇ…彼が怒るのも無理ありません
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そう…それはつい先日のこと
ジェジュンとチャンミンが買い出しに出かけている間
雲ゆきがあやしいというチャンミンからの進言により
3人は留守番と薪の管理を任されました
ですが外は快晴
遊びたいさかりの男たちが狭苦しい家の中―――
うずうず…うずうず
そして3人の目が同時にあった瞬間
「雨…」
「降らないよな」
「「降らないよね」」
うんうんと頷きあって
そして
外へと飛び出していってしまいました…あぁ…
行った先は川―――
3人は褌姿ではしゃぎあって…
楽しくて…
ときが過ぎるのも忘れて…
(ポツ・・ポツ…)
「つめて…」
「川なんだから当たり前だよぉ」
「…ちが…これ雨だよ!」
「「雨!!!!!?????」」
「やっべ」
「やっばいよ~!!!!」
「…やばいっすね…」
3人は着物を脇に抱え必死に家へと帰りました
ですが…
…あぁ、一足遅かった
鬼のような形相をしたチャンミンが扉口にたち
そのすぐ横には水浸しの『薪』…
…やってしまいましたね…
「ほぉ~…こんな雨の日に水遊びですか…さぞかし楽しかったでしょう?」
…笑顔が怖いチャンミンさん
「いや…その…………」
「そんなに…」
「「「ん?」」」
「そんなに濡れるのが好きならずっとそこにいなさい!!!」
(バン!!)
扉は閉められてしまいました…
「「「え~!!!!!!」」」
(ぶるぶる…ぶるぶる…)
ちらりとジュンスを見たのはユチョンにございました―――
目の合図だけで
『やるんだ!ジュンス!!!』と…
それに気づいたジュンスはこくりと頷き
そしてすぐ行動に移しました
ユノの隣に行き…
「寒いよぉ…ユノぉ…」
「お…そっか、こっちこい、ジュンス…」
ジュンスを抱き寄せようとした瞬間―――
(ガタン!)
また勢いよく扉が開かれました
「「よぉ~~~っし!!」」
手を叩きあって…
(ピュー)
風のごとく走って行ったのは2名
そして唖然とする者が1名
ジュンスを迎え入れようとしていた右手が宙に浮いたままのユノにございました
開けられた扉に立っていたのはジェジュン
―――なんだかさっきのチャンミンのほうがまだマシだったと思えるような
ジェジュンの形相に訳が分からず突っ立ったままのユノ
「…ユノはもう少しそこにいたら!?」
「へ?」
(バタン)
「え??なんで?ジェジュン??え??なんで???」
えぇ…彼は少し鈍感…にございました……
(…寒い…)
「ジェジュン~開けて~!!寒くなってきたから~
反省してるから~!!」
(ガラガラ)
意外にすんなりと開いた扉にユノも拍子抜け
ですがユノは考えました
ジェジュンがどうしてふてくされてたのか…
すご~く…ものすご~く考えて
(…そっか!)
「ジェジュン…寒い」
そう言ってジェジュンを抱きしめると
「ユノ…も~こんなに濡れて…」
あっさり機嫌を直したジェジュンもまたユノの濡れた身体をあたためるように
彼を抱きしめ返したのでございます―――
「あ~え~っと、雨が入るんでぇ~~戸閉めてからやってもらえますか~?」
囲炉裏を囲んで鍋をつつき始めてたチャンミンが申しました
「「いっただっきま~す♪」」先程の2人はすっかり身支度を整え
ちゃっかりご飯にありついて
その様子を見ていた2人も
「ご飯にしよっか?」
「だな…」笑い合い中へ入りました
「着替えてくるから」
「手伝おうか?」
「いや、いいよ」
…その代わり…あとで…
そうジェジュンに小さく耳打ちしたユノの声は…
「「「静かにやってくださいね~」」」
全員に聞こえておりました―――
「あっは~♪」
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(ニヤニヤ…)
「ユノ…顔が気持ち悪いですよ…」
薪割りの途中でこの間の夜のことを思い出したユノは
ちょっとばかり…
いえ相当顔がゆるんでございました
「「「終わったぁ~~~!!!!」」」
チャンミンから課せられたノルマをこなした3人は
地面に倒れこみ空を見上げました
すると
ひょいと現われた顔
「おにぎりいる人~♪」
「「「「は~い!!!」」」」
4人は我先にと握り飯を手にとりました
そして
「ジェジュン、ありがとう」
そう言って仲良く食べました
4人の笑顔を見て
ずっとこうして暮らせたら…
こうして4人仲良く暮らせたなら…
毎日が幸せな中で
常に不安と闘っていたのは
他でもない
―――ジェジュンでございました