幽明遥けく隔つとも -37ページ目

幽明遥けく隔つとも

下手の物好きでユンジェ小説頑張ります!


皆様はこの時代のことをどれだけご存知でしょうか?

飢饉にみまわれたことは?
天然痘という不治の病があったことは?

・・・そのために多くの命が失われたということは・・・

そうこの国でも決して例外ではございませんでした

5人いた在中の異母兄弟は1人・・・また1人と
天然痘の病に倒れ
この世を去り

あっという間にジェジュンは王位継承権第3位にまで上ってしまったのです

いえ・・・上ってしまったというのは
御幣がありますね・・・

でもジェジュンは王位にはまったく興味はなく
ただこの国がこの国の民が大好きな
ただ普通の青年でありました



「『太子!』『太子!』寄ってってくださいな」
野菜売りのおばさんが声をかける

「いや~ジェジュン太子!こっちの魚も見てくださいよ!!」
魚売りのおやじさんが声をかける

――ありえないことにございましょう?

いっかいの民が『太子』に物を言うなど
聞いたこともございません

でもこの太子・・・いえ、そのまわりもまわり・・・

「おい!ジェジュン!!こっちの魚すっごいうまそう!」
「そうですね・・・金銭的にもこちらのほうがよさそうですよ?」
「お~新鮮だぁ♪」
「こらジュンス!触らないの」

うるさいったら・・・

「あっは~♪じゃあ今日は魚料理にしようか♪」

「「「お~!!!」」」「はい!」

おっちゃんが言います
「お前らま~た太子に飯作らす気かぁ?」
・・・おっと・・・

そうなんです
「だって・・・」なぁとユノがチャンミンを見れば・・・

「こればっかりは仕方がないんです!」とはっきりした口調で言う

そうそうと二人が頷けば
まわりの民が集まりなんだなんだ?と聞き耳をたてる

「だって・・・ジェジュン以外誰も料理なんて出来ないんですから」
どや顔でいうチャンミンに

ほほ~う・・・と・・・
いったん納得しかけた民たちも
「いやいやだからって!」っとつっこみをいれたくなったことは間違いないことでしょう

でもうれしそうに魚を買い選ぶジェジュンを
皆とても愛らしく思っておりました

このような庶民の市場にひょこひょこやってくる『太子』
身分の高い低いで隔てることなく自分たちと話をする『太子』

どの『太子』より身近に感じるこの『太子』が皆大好きでございました―――