出張から戻った翌日、1歳9か月の息子が熱性けいれんになり救急病院に行く事になった。
経緯はさておき、ひとつ書いておきたいことがある。
救急車を呼んだけど、いっさい繋がらなかった事。
私は日本で育った分、小学校でも火事なら何番、警察は何番、救急車は何番・・・と叩き込まれてた。
そして、救急車を呼んで、出ない、なんて事を想定した事がなかった。
実際数年前の元旦に実家の京都で姉がインフルエンザで意識を失った時(目の前で白目をむき顔が一瞬で変色し本当に死んだかと思った)、救急車を呼んで、割とすぐに来てくれた。
今回。
経緯はまだつらくて話せないが、とにかく、救急車を呼ぼうとした。
フランスの15番-SAMUは、救急車を呼ぶというよりかは、状況を説明し救急車を必要であれば呼んでもらえるサービス。(サービスと言う言葉も使いたくないわ。)
救急医療が必要であれば本来ここに電話するんだけど。
渡仏して20年、幸い必要としたことがなかった。
でも、そのせいで知らなった。
どんなに電話しても繋がらないことがある事を。
白目向いて紫になったぐったりした息子を抱えパニックになった私たちはとにかく徒歩1分もしないお世話になってる薬局に走っていく。
そこで、薬局も、また、やじ馬で集まった人たちも・・・5、6人はSAMUに連絡をしてくれたと思う。
結果、誰も繋がらなかった。
結局消防庁に誰かが連絡を入れてくれて、そこから消防隊が来て(薬局ついてからおよそ15分程たってたと思う)、救急病院に連れていかれた。
(フランスでは消防車で救急病院に連れていかれることは結構ある事)
病院での対応もまた色々言いたい事があるけどそれはまた落ち着いたら。
そして今調べてわかったこと。
パリは全国でもSAMUの対応率ワースト2らしい。
(一位は海外県のグアドループ)
2016年、応答したのは49%。
フランス在住のみなさん、SAMUがつながらなければ潔く消防庁へ連絡を。
SAMUが送る救急車と違って移動中治療はしてもらえないけどせめて救急病院に連れてってくれます。
そして、SAMUに電話すれば繋がるだろうと言う前提で15番をしたら、ただでさえ普通の状態ではないはずなのに、さらにパニックになる可能性は大です。
だから、それを念頭に置いて、15番を。
私の父から話を聞いた親戚の医者にさっき「そういう時はSAMUを呼ぶのよ」って言われてしまった。
「そのSAMUがどんなに電話してもでーへんかってん!」と返すと驚いてた。