ーすみません。





ーすみません、少しいいですか?
「あ゙?」




ー私、○○のスタッフのオバ=ちゃんといいます。あの、何をなさってるんですか?
「見ての通り捜査よ。匿名の通報があったの。」




ー匿名の通報…ですか。
「そうよ。あたしたちの中で一人だけ、コップに入った餌を好きに選んでるやつがいたってね。」

ーはぁ…
「お気に入りの楓ちゃんなら仕方ないってみんな諦めるのだけど、そうじゃないようでね。全く。年の瀬も迫ったこの時期にいい迷惑よ。」




「…っと無駄話してる時間はないんだったわ。じゃああたし仕事に戻るわ。」
ーあ、あのっ。もう少しお話を…




「悪いわね。」








ーそう言って彼女は夜の街へと消えていった…