ドタバタで迎えた師走
本当一年って早いですよねぇ
先週、元宝塚歌劇団の男役花形の三矢直生さんが来米されていて、
数日間、密着取材班ばりに打ち合わせ、撮影、プライベートのご用などにもご一緒させて頂き、
最後はユニオンスクエアの『NYママサロン』さんにてレクチャーコンサート・トーク会を取り仕切らせていただいた貴重な数日間でございました。
現役宝塚歌劇団トップスターの方々を指導されている直生さん(前列右から2番目)にご指導頂いて、
お姉様方に紛れ、久々に生徒の立場になってレッスン受けさせていただく超貴重な機会
たくさんのメソッドを盛り込んで、”全身”という楽器を使って『歌』にしていくプロセスで、
参加された皆様が、
「体がカーッと暖まるのが分かった」とか、
「歌って汗かくなんて!」って、
思わず納得!の目からウロコの作法ばかり。
(終った後のトーク&交流会)
三矢直生さん、年末はあちこちでコンサートを控えてお忙しい中のニューヨーク特別企画(コンサート詳細はTwitterアカウント参照)
次回がまた楽しみです
直生さんのご指導は、
昔から宝塚ファンの方々や後輩たちをもメロンメロンにさせて来たであろう凛とした立ち振る舞いや、力強い歌声のほかに、
個人的にとても引き込まれたのが、『言葉の使い方』。
ただただ相手に気を使って美しく話す、とかの表面的なことだけでなくて、
想像力をかき立てる表現が面白い。
例えば、柔軟体操時に肩甲骨を動かす際、『羽を動かす』と言う言葉を用いたり、
首のラインが濃く見えると『大人に見える』のでしっかり伸ばして、と仰ったり。
なんて夢を膨らませる言葉たちなのか!!
私だったら、「ここのシワは歳バレするやつ!」とか、、、ぶっちゃけてる
宝塚の皆様は、こんな気高い夢のある言葉のシャワーを浴びて育ったのかしら
なんせ直生さんと初めてお会いした今年の春、わたしのことを『ちょこさま』と仰ったのをよく覚えてまして。
ワタシ昔から、
男性でも「存じ上げません」とか、
「左様でございます」とか、
「わたくし」とか言える人(いや、もちろん正しい場面でね。)に、
ハートにアタックNo.1されてるんです(←アホ)
日本語って英語と比べると、特にTPOによる言葉の使い分け方が細分化されていると思うのですが、
例えば芸人さんの場合、
ツッコミどころとか、
返しのタイミングとか、
言葉選びをまちがえたら全然面白くない。
特に日本語の漫才(大好き)ってほんと、
格闘技ばりの瞬発力でサッとボケたり、ジャブ入れる人って空気読めててスマートだなぁと。
会話上手で場を飽きさせない人がおモテになる理由が分かりますよね。
私は、母が言葉を使う仕事(俳句家)をしているからか、
言葉に込める”念”ってすごい、と常日頃から感じます。
役者さんとかもそうですが、
使う言葉はセンスやその人の人生観が表れる。
『その人にしか似合わない』言葉を身につけたロールモデルになれれば、
きっと対人関係で恐いものはない。
ひと昔前は、手紙が主流で、『字』は体を表すと言われていましたが、
書くことが少なくなった現代は、『言葉』が人間性を表す時代。
音声でのコミュニケーション(電話)より、Eメールやテキスト、SNSコメントなども、タイピングが主流で、
書き出した言葉はいったん読み直して、誤字脱字を排除したり修正したり、言葉を『お色直し』できる時代。
それゆえに、選んだ言葉の完成度が高くないと、いわゆるお里が知れるってなもんです。
例えば、
本当に近しい人や、緊急性がある場合は、電話が必須になるけど、
ほとんど知らない人達とでも繋がっていられるのは、
この言葉の『お色直し』のワンクッションがあるから。
なので、どんな言葉を身にまとうかの選択って、将来的にもっと重要になると思うんです。
ビジネスでもプライベートでも。
例えば、今こうやって私のブログを読んで下さっている方も、
私と直接会って話しているわけではなくても、
なんとなく書き手(私)の人間像を想像して感じ取って下さっているんじゃないかな?と思います。
人について知るとき、
はじめは、写真や肩書き、個人情報、つまり『上辺・見た目』の方が印象強いと思うのですが、
それらだけで、その人の全てが見えたり、グッと心の距離が縮まるってことはないんです。
ブログでも、
SNSでも、
その人にたとえ会ってもいないのに興味を抱いたり、
逆に嫌悪感が沸き上がったりするのって、
その人の人間性とか匂いが、
言葉から、
そしてその背景にある生き方からにじみ出ているからです。
こうやって、人と直接体当たり接触する機会が少なくなった現代は、
言葉に、より魂が注ぎ込まれて行く。
英語で、魔法をかけることをSpellと言いますが、
言葉を綴る=Spelling(スペリング)とは、
まさに『言葉には魔法がある』という意味。
Words cast spells, that's why it's called spelling. words are energy, use them wisely.
言葉には魔力(spell)がある。だからspellingと言われる。言葉はエネルギー。賢く使いなさい。
昔から人が『言霊』と言い続けたように、
言葉には魔力が宿る。
だから、言葉を綴る歌には、
技術を凌ぐ力が宿るし、(あ、技術が無くても良いという意味ではないです決して。上手いだけでは人の心に届かないという意味。)
会話したり、
実際に会う人も、
より少なくなっていくだろうこのネット時代では、
言葉を賢く操れる人が、時代の流れを創って行くように思えます。
それは、ただ耳障りの良い借りて来たような言葉ではなくて、
必要な時には、周りの声を代表したかのように言いづらい事を発言したり、
TPOにより、絶妙な決めゼリフも操れる人。
のび太のくせに、魔法を掛けられたかのようにハッとさせられる一言ですね。
いつも頼り切っている青いドラちゃんをさらに真っ青にさせるこのセリフ。
キャラに隠れた前向きさがにじみ出る一言です。
のび太のくせにステキ
そして、誰もが知っているこの名言。
彼以外にこの言葉が許される人はいませんよね、きっと。(少なくともequality=平等を尊重する日本では。)
プロパガンダの手法を示す言葉とされた、アドルフ・ヒトラーの政権掌握に荷担していたナチス・ドイツの宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルスの、
「嘘も100回言えば真実になる」の説得力も、ジャイアンに匹敵するものがありますが、
言葉には魔力が宿り、
何かを実現させている人、
もしくは、逆に悪いことを引き寄せる人は、
必ずそうなることを口に出しているそうです。
もうすぐ2018年が終わります。
私は、書き出して頭を整理する事で、自分を夢に近づける1/4リミット計画』というのを、2年前から意識していて、
「今年の始めに願ったこと、いくつ実現できたか」、
いつも、自分自身に問いかけています。
数えてみると、結構本当に叶って来ています
そして、もっと叶えたい。
一方で、叶わなかったものは、私には必要なかったもの、とも気付きました。
小さい頃、サンタさんにプレゼントをお願いした時、
普段から『欲しいもの』をちゃんと口に出していなければ、
お父さん・お母さんはきっと、あなたが欲しかったオモチャと違うものをあなたの枕元に置いたかも。
それと同じこと。
願いは、言葉にしてみて下さい。
だって、言葉には、それを実現する『魔法』があるのですから。
夢は叶えるために、存在するそうです。
ただ、それを実現させるかは、行動次第。
あなたにも、今年を締めくくる素敵なことがありますように。