クライアントさんに、K子さんというヒーラーの方がいらっしゃったのですが、


K子さんは、実のお母様との関係で悩んでおられました。


 


数年前にあるご病気になったお母様・・・。


入院もされていらっしゃり、余命宣告まで受けていました。


 


そんなお母様に「優しくしたいけど、できない」というお悩みでした。


 


ヒーラーという職業を活かして、


何度もお母様のヒーリングを試みたけれど、


うまくいかないのだそうです。


 


お母様は、とてもネガティブで、


マイナスな言葉ばかりを家族に投げかけるのだそうです。


 


K子さんは三人姉妹の末娘。


 


上のお姉様たちも、子ども(お母様にとっての孫)の前でも


「お見舞いになんて来なくてもいい」


「来てもらいたいなんて思っていない」


なんて言葉を投げかけるお母様に、いつもご立腹し、


けんかにまでなっていました。


 


病気になってから、さらにネガティブがパワーアップしたのだそうです。


 


K子さんは、お姉様たちに


「病人の悪口言っても仕方ないから・・・」


とたしなめることもあったらしいのですが、


クライアントさんは現在、東京に家族と住まれていらっしゃり、


お母様やお姉様は、お母様の住む関西に住まれていました。


 


「あなたは離れているからいいわよね!」


なんてことを言われ、それもとてもストレスだとおっしゃっていました。


 


私は、アカシックレコードを見て、


「お母様はデトックスの状態にいる」ということをお伝えしました。


 


そして、お母様の憎まれ口は、


「私はまだここに生きている」という証でもあるのだから、


いくらでも言わしてあげれば良い、と。


 


身内から、しかも実の母親の口からネガティブな言葉を聞くのは辛いものです。


しかし、そこに自分の感情を乗せてはいけません。


憎まれ口は、今のお母様にとって必要なことなのだから、心置きなく言わしてあげるのが大切です。


 


アカシックレコードを見ていくと、


お母様には出来の良い妹がいたようです。


そして、お母様はその妹とともに祖父母に育てられましたが、


いつも妹だけが可愛がられ、


甘えたい時期に人に甘えることが全くできない方だったのです。


素直に自分の気持ちを表現することもできませんでした。


 


お母様は幼少期の傷が癒されないまま、ずっと生きてこられてたんですね。


 


その上で三人の子どもを産み、立派に育てられてきました。


 


過去のことを娘たちには話さず、一人抱えて・・・。


 


お母様も、本当は家族で楽しく明るく過ごしたいと思っていました。


でも、魂の傷がそれをさせてくれなかったのです。


 


私は、K子さんに、ヒーリングをする際に、


子どものころのお母様を抱きしめるような気持ちで、


「もうお母さんは子どもの頃の辛い寂しい経験からは、解放されているわよ」


ということを伝えてあげるようにアドバイスをしました。


 


お母様にとって忘れたい過去・・・でもそれは、


魂にはきっちり刻まれています。


それに触れてあげて、なおかつ手放すお手伝いをしてあげることが、


真のヒーリングになるのだ・・・と。


 


このアドバイスをもとにお母様にヒーリングしたら、


K子さんはお母様の魂が解放された瞬間が、分かったのだそうです。


 


お母様も、ヒーリング後、


「今までで一番気持ちよかった」


とおっしゃってくれたのだそうです。


 


また、私は、K子さんに、お姉様たちのことも


遠隔ヒーリングしてあげることを提案しました。


 


アカシックレコードを見て分かったのですが、


お姉様たちの話を聴くことも、K子さんに与えられた使命だったのです。


 


そこでK子さんは、お姉様たちに、


「ちょっと良い気功法を教えてもらったから」


ということで、遠隔ヒーリングをされました。


 


すると、お母様に対する態度が序々に変わっていったのだそうです。


 


「なんでお母さんはこうなの!?」


と、責めることが少なくなっていったのです。


 


その後、お母様はお亡くなりになられ、


死後100日に唱えるといいマントラもお伝えしました。


 


死後100日経つと、魂は次のステージに向かいます。


過去の傷を引きずったまま次のステージに行かないよう、


心を込めてマントラを唱えることをお伝えしました。


 


すると、


「姉妹で力を合わせて仲良く生きていってね」


というお母様のメッセージが聞こえたのだそうです。


 


「姉妹の心を繋ぐのも、私の使命・・・」


そう気づいたK子さんは、


ヒーラーとしてますます腕をあげて、


お姉様たちや家族を大切にしながら、


いきいきと前向きに進んでいらっしゃいます。