映画日記2023.139.劇場版SPY×FAMILY CODE:White | 映画時々サッカー観戦ブログ

映画日記2023.139.劇場版SPY×FAMILY CODE:White



を観た。



大晦日に観たから年越しで日記作成。

ちゃんと「王道」、「定番」を守って出来た作品。だから安心して楽しめる。勿論、原作を知っておいた方がより楽しめるんだろうけど、そうでなくても十分楽しめる。

キャラクター設定は「ドカベン」



に近い作り方。主人公とその妻は「真面目な」キャラクター。で、娘と犬が「おちゃらけた」キャラクター。ドカベンもそう。主人公の山田、そして投手の里中は真面目に野球をやるキャラクター。特に派手な技もないし、性格も普通。しかし、岩鬼と殿馬は違う。悪球打ちに秘打と、非常識な技を使うしキャラクターも個性的。だから、正統派な野球漫画と認知されつつもぶっ飛んだ展開が出来る。主人公を敢えて「つまらない」キャラクターにして、脇役に暴れさせる。この手法は赤塚不二夫の作品



にもよく見受けられる。例えば「おそ松くん」なんて、主人公の六つ子は大して面白くない。面白いのは脇役のイヤミやちび太。でもそれでいいと思う。何故なら「おそ松くん」は本来真面目な作品。だから主人公は「普通な」キャラクターでないといけない。それを風刺で面白おかしく仕上げるのが脇役の仕事。そういう役割分担が出来ている。



そしてストーリーは「ルパン三世」



を思い出さずにはいられない。キャラクター設定に話を戻すと。今回はアーニャがルパンで次元と五ヱ門が夫婦と考えると作品のイメージが掴みやすいかも。ちなみにヨルの弟が、今回目立たなかったけど銭形警部のイメージだと思う。でもやっぱり、一番近い作品は「怪盗グルー」シリーズ



だと思う。本筋は泥棒の話だけど、敢えて話の「リズム」を壊すためにミニオン達がいる。グルーが主人公夫婦。アーニャと犬がミニオンと考えれば分かりやすい。



こんな感じで、キャラクターの役割分担が的確だからストーリーもメリハリが出る。

だからあまり新鮮味は感じないけど、人気が出るのも納得。

そしてこれで2023年の映画鑑賞は終了。いよいよ映画ランキング作成に取り掛かるので期待しないで待っていただけたらと思う。