今の若者をやる気にさせる「同調圧力」→「町田ゼルビアのマネジメント」 | 52歳で実践アーリーリタイア

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52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

本ブログのプラットフォームを運営するサイバーエージェント、藤田社長のPIVOTのサントリー新浪 社長との対談が非常に興味深かった。

 

今の若者言葉でいう「神回」ですね。その割にはあまり再生数が伸びていないのですが。。。(なぜならPIVOTの専用アプリへの誘導が成功しているから?)。

 

 

「なぜJリーグの町田ゼルビアが今強いのか」に関して藤田社長が面白いことを言ってます。これは悲劇のマネジメントだと。町田ゼルビアの黒田監督曰く「悲劇感を感じさせろ」ということで「選手たちは百万円もらうよりも、失う、恥をかく」ことの方に強くモチベーションが生まれるというのです。

 

この黒田監督の言葉にいたく同感したのが藤田社長。今の20代というか、全般的にサイバーエージェントの従業員は、

 

何かを成し遂げたい。何かを得たい

 

よりも

 

仲間に恥をかけらない。なんとか仲間の一員として認められたい

 

という方がモチベーションが続く、という。つまり「悲劇のマネジメント」こそが、今の時代に効くマネジメントだというのです。実際にサイバーエージェントでもこのマネジメント手法を活用しているらしい。

 

 

でもこれは明らかに同調圧力を活用したマネジメント

 

生まれながらにして同調圧力の世界で育ってきた今の20代は「仲間はずれ」になることを極端に嫌います。だからこそ、仲間外れでにされないよう、必死に努力する。

 

 

「なんとなくみんなが一緒」というのもあって、「みんなと一緒」でないと極端な不安感に苛まれるのも今の20代。

 

つまり同調圧力にどっぷり浸かってることこそ、彼ら彼女らの安心感を生んでいるのであり、このような「悲劇のマネジメント」によって、

 

「ここで頑張らないと仲間はずれになるよ」

「ここで結果を出さないと、みんなから取り残されるよ」

「君のおかげで、試合に負けてしまいそうになるよ」

 

と監督やマネジャーが声がけすれば、一気に20代は必死に働くようになるらしい。

 

なんかちょっと悲しい現実ですが、これは今の若者に限らず、同じような思いを50代の私も勤務時代に経験したきたので、非常によくわかります。

 

今から思えば、個人的に会社の進級試験に必死に努力したのも「同期のみんなから抜きん出たい」というモチベーションよりも「同期のメンバーの出世から取り残される!」というモチベーションの方が強く働いていたように思います。

 

私が働いていた会社の実際に同じ世代から明らかに出世が遅れてしまった人たちのあの「仲間はずれ感」は尋常ではなく、今の企業や官僚が、意図的に同期入社を意識させるのは、まさに同調圧力を活用したマネジメントでしょう。

 

これは「悲劇のマネジメント」というよりも「(村八分にされるという)恐怖のマネジメント」という感じですね。