現時点、一番お気に入りの鰻屋。
江戸時代1832年創業で当初は川魚問屋だったそうですが、明治の中頃に「元祖すずめ焼」を食事処として提供したのですが、鉄道が開通して以降、舟運が廃れて問屋に戻り、先代(5代目)からまた食事処を再開したとのことらしい。
麻生屋HPによると、すずめ焼とは、小鮒など川で採れる小魚を背開きにして串に刺し、醤油ベースの合わせダレをつけて焼いた料理で、
①昔、ある殿様が狩りに出て、河原で焼いた小鮒をすずめを焼いたものと勘違いした
②小鮒を背から開いて串に刺して焼いた形が、小枝にとまっているすずめの形に似ているから
の2説あるそうですが、今回のメニューには載っていませんでした(併設のテイクアウトの方で提供しているようです)。
■料理・味
ココの鰻は、調理人の技術が高いと思われ、鰻そのものの味がピュアに味わえます。白焼きはもちろん、蒲焼の方もタレは控えめで、後から付け足すようになっている(定食だから)ため、臭みの一才ない上品な鰻そのものの味がじっくり楽しめるのです。
しかも関東風「焼き」→「蒸し」→「焼き」ではあるものの、最後の「焼き」の工程にこだわっているらしく、
パリッとした食感で、まるで地焼きのように、表面だけがカリッとした仕上げになっているところが素晴らしい。
白焼きは、そのまま食べても、
茶漬けでも、自家製だという柚子胡椒がうなぎの味にぴったりマッチしていて、これはなかなかのアイデアではないかと思います。
■サービス・雰囲気
椅子席があるかどうかは確認できませんでしたが、少なくとも1階に関しては、掘り炬燵なしの座敷のみでしたが、座敷が苦手な方向けに、2度目利用時は座敷専用の椅子も用意されていました。
お店自体は広々とした鉄筋ビルの一軒家で、店内もそこそこ広いので安心して食事はできます。
接客も丁寧で好感が持てました。
(帰り道に印西市の白鳥の郷に寄ってみました)